ディップ・フォーミング製法銅導体の影響力が絶大
サンシャイン「REFERENCEシリーズ」はマニアも納得の“安くて優れた”注目ケーブルだ
サンシャインから登場したケーブル“REFERENCE”シリーズは、電源ケーブル「SAC REFERENCE1.8」を皮切りに空前のヒットを記録。続く第2弾、第3弾としてスピーカーケーブル「SSP-REFERENCE1.0」とRCAインターコネクトケーブル「SRC-REFERENCE1.0」が登場し、手頃な価格ながら絶大な効果を発揮するシリーズとして絶大な支持を集めている。SAC REFERENCE1.8は「オーディオアクセサリー銘機賞2020」を受賞し、その審査会では委員長の福田雅光氏が大絶賛した。同氏による注目のレポートをお届けしよう。
■高額ケーブルが絶対ではない。ハイCP電源ケーブルに注目
回路が使われているわけでもないのに、ケーブルには100万円もする製品が遠慮なく登場する光景は不思議だ。
ケーブルには高くて優れたものだけでなく、安くても優れたものもある。サンシャインの「SAC REFERENCE1.8」はまさにその“安くても優れた”電源ケーブルで、見た目には普通の付属電源ケーブルのようである。
そもそも筆者がオーディオアクセサリー誌で持っている連載「福田屋」は、当たり前になってきたことを徹底的に見直すことからスタートしている。もし、この税抜16,800円の電源ケーブルが優れたものならば、電源ケーブルに興味のない読者に薦めることができる。10万円程度のリーズナブルなアンプを使う人にとっても、貴重な情報になるはずだ。
電源ケーブルが機器の音質を左右する大元であることは間違いない。この性能が大切であることは述べてきた。
■めちゃくちゃS/Nが高く、低域の濃い響きも極めて魅力的
そうではあるが、限界はあるのだろうと内心よぎったのは正直なところ。ところが、このSAC REFERENCE1.8は、ノイズが少なく、めちゃくちゃS/Nが高く濁りがない。解像度もしっかりしている。
アキュフェーズのパワーアンプ「A-70」でテストしたが、音のコントラストが高く中低域の緩みが少ない。ダイナミックレンジも十分で、低域は力強く低音弦楽器の質感の濃い響きは魅力であり、音程の変化も極めて明瞭だ。コストパフォーマンスの度合いは90点に達するような、価格破壊的な性能に注目することになった。
ところで、ここで使われているディップ・フォーミング製法導体とはどのようなものなのか。これは、昭和電線の三重事業所で生産する高純度銅(4N)で、溶銅に中心銅線を連続的に通しコーティングする製法を採用している。不活性ガスを満たし加工するため酸素の含有量が少ない、2018年から本格的に量産を開始した新導体だ。
タフピッチ銅と比較して結晶に気泡や隙間がなく、曲げ加工に対してもひび割れが発生しない。これもOFCの一種できれいな結晶はそのまま音質にも関係しているような印象もある。
使ってみると、ヴォーカルは透き通るように澄みきり音像の立体感もしっかり出してくる。電源ケーブルだけでこんなにも影響力があるのだが、筆者の場合、それに加えてラインケーブル、セッティングなどもかなり検討してあることも関係する。
■高額ケーブルが絶対ではない。ハイCP電源ケーブルに注目
回路が使われているわけでもないのに、ケーブルには100万円もする製品が遠慮なく登場する光景は不思議だ。
ケーブルには高くて優れたものだけでなく、安くても優れたものもある。サンシャインの「SAC REFERENCE1.8」はまさにその“安くても優れた”電源ケーブルで、見た目には普通の付属電源ケーブルのようである。
そもそも筆者がオーディオアクセサリー誌で持っている連載「福田屋」は、当たり前になってきたことを徹底的に見直すことからスタートしている。もし、この税抜16,800円の電源ケーブルが優れたものならば、電源ケーブルに興味のない読者に薦めることができる。10万円程度のリーズナブルなアンプを使う人にとっても、貴重な情報になるはずだ。
電源ケーブルが機器の音質を左右する大元であることは間違いない。この性能が大切であることは述べてきた。
■めちゃくちゃS/Nが高く、低域の濃い響きも極めて魅力的
そうではあるが、限界はあるのだろうと内心よぎったのは正直なところ。ところが、このSAC REFERENCE1.8は、ノイズが少なく、めちゃくちゃS/Nが高く濁りがない。解像度もしっかりしている。
アキュフェーズのパワーアンプ「A-70」でテストしたが、音のコントラストが高く中低域の緩みが少ない。ダイナミックレンジも十分で、低域は力強く低音弦楽器の質感の濃い響きは魅力であり、音程の変化も極めて明瞭だ。コストパフォーマンスの度合いは90点に達するような、価格破壊的な性能に注目することになった。
ところで、ここで使われているディップ・フォーミング製法導体とはどのようなものなのか。これは、昭和電線の三重事業所で生産する高純度銅(4N)で、溶銅に中心銅線を連続的に通しコーティングする製法を採用している。不活性ガスを満たし加工するため酸素の含有量が少ない、2018年から本格的に量産を開始した新導体だ。
タフピッチ銅と比較して結晶に気泡や隙間がなく、曲げ加工に対してもひび割れが発生しない。これもOFCの一種できれいな結晶はそのまま音質にも関係しているような印象もある。
使ってみると、ヴォーカルは透き通るように澄みきり音像の立体感もしっかり出してくる。電源ケーブルだけでこんなにも影響力があるのだが、筆者の場合、それに加えてラインケーブル、セッティングなどもかなり検討してあることも関係する。