【PR】独自開発のノイキャンにも注目
突き抜けた “別次元” サウンド。テクニクス完全ワイヤレス「EAH-AZ70W」衝撃の実力を探る
■これまでの完全ワイヤレスイヤホンを突き放す、圧倒的ハイクオリティサウンド
それではいよいよ、テクニクス「EAH-AZ70W」のサウンドを自宅でじっくりチェックしていこう。プレーヤーはiPhoneを用意し、音源はダウンロード販売、およびAmazon Music HDのハイレゾ音源を用いて再生した。
まずは邦楽アーティストを再生。女性ボーカルの楽曲から聴き始めてみると……イントロを聴いた瞬間から、あまりの音の凄さに衝撃を受けた。冒頭の5秒を聴いた時点で “従来の完全ワイヤレスイヤホンとは別次元” と判断できてしまうほど、突き抜けたハイクオリティサウンドなのだ。
そのサウンドを詳しく紹介しよう。EAH-AZ70Wで聴くと、まず声の表現力が素晴らしく、歌声をその抑揚や響きをともなう空間まで滑らかなタッチで描き出す。オーケストラは奥行き方向に立体的な音場を伴って広がり、シンバルの金属音やハンドクラップも繊細な音の響きを備えて音楽空間に拡散していく。低音もライブ感たっぷりに弾けるようで、情報量を持った上質な低音だ。
続いてロックバンドの楽曲を聴いてみると、男性ボーカルの細かなニュアンスまで描き分ける解像力、ドラムの繊細なアタックから余裕たっぷりな低音まで、自然な音場感の中で音楽が広がっていく。聴こえる音数が多く音場も広いためライブのような臨場感もあるが、意図的な響きではなく、音源全てを忠実に再現しつつステレオ空間で展開した結果だ。
そして圧巻だったのが、ビリー・アイリッシュの『bad guy』だ。まず感心したのが、完全ワイヤレスイヤホンとは思えないほどの唸るような量感と音圧の再現。それと同時に、曲中で重なる形で入るキックドラムを完全にセパレートして鳴らす再生力、さらにはキックドラムの音の響きまで伝わる繊細さを兼ね備えている。
小型スピーカーで頑張って鳴らすパワフルな低音ではなく、大型ハイエンドスピーカーで音量を絞って鳴らすような余裕の再現力を持ち、歌声も左右の空間に浮かぶだけでなく、その声色やニュアンスまで伝わるほどである。ちなみにノイズキャンセリング機能のON/OFFによる違いはごくわずかにあるが、ほとんど気にならない程度の差であった。
音質重視でイヤホン選びを真剣に行ったことがある方なら、良いイヤホンで聴くと同じ曲でも次々と音楽的な発見があり、さらにイヤホン選びにのめり込んでいった経験があることだろう。テクニクスのEAH-AZ70Wは、完全ワイヤレスイヤホンながら、そんな高音質の愉しみを教えてくれるモデルだ。
EAH-AZ70Wは高いノイズキャンセル性能を備えながら、音質についても、完全ワイヤレスイヤホンでは滅多に到達できない領域に踏み込んでいる。
(協力:パナソニック)