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コスパ抜群の実力機。BenQ渾身のPCモニター「SW321C」レビュー

公開日 2020/12/11 06:00 桃井一至
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■写真や映像の忠実再現を追求したプロお墨付きの色再現

カラーマネジメントモニターとは、一般的なカメラに多いsRGB、さらに広い色域であるAdobe RGBの色空間(再現できる色の範囲)の表示に対応し、写真や映像の忠実再現を追求したモニターだ。

明るい部分から暗い部分までの色の濃淡の滑らかさや、画面上に明るさや色のムラが出ない均一性の高さに加え、色の傾向や明るさなどを、多岐にわたり高精度に調整できるのが最大の特長で、商業印刷や家庭用プリンター、webなど用途によって設定は変わるが、色再現に特化した機能を持っている。

このような色精度にこだわったカラーマネジメントモニターを、BenQでは「AQ COLORシリーズ」と名付け、同社の中でも一線を画したラインアップとして展開。SW321Cは、その最高峰として、世界的な「色の見本帳」PANTONEや、映像の色再現のものさしのひとつであるCALMAN認証も取得した、プロお墨付きのモデル。


SW321Cは、PANTONEカラー認証及び、CalMAN認証を取得。これにより安定した品質を実現し、PANTONE認証製品とのカラーマッチにも対応する
インターフェースも充実しており、HDMI 2.0を2系統、Display Port 1.4を1系統、USB3.1を3系統(ダウン×2,アップ×1)、さらに60W給電に対応したUSB Type-C(USB-C)1系統を搭載。さらにSDカードスロットも備え、使い勝手はかなりよい。近年はノートPCもパワフルになり、外付けモニターとしての利用も多いと思うが、これほどの入出力端子があれば、どんな用途にも対応できるだろう。


SW321Cのインタフェース部。底面(写真左)には、60W給電に対応したUSB Type-Cポートを搭載。モニターへの映像、音声出力はもちろん、接続したノートPCへの給電もケーブル1本で実現している。また、側面(写真右)にSDカードスロットを備えている点も見逃せないポイントだ
画面サイズが32インチと大きいため、デスクに設置すると、そのサイズに圧倒されるが、今やモニターの面積は「デスクの広さ」と同義語。画像ブラウザでサムネイルの閲覧や、写真加工ソフトのツールを並べても、写真が大きく見えるのはなにより嬉しく、大きな面積は作業効率と比例するためストレスは少ない。

次ページ設置後すぐに忠実な色再現が楽しめるのは大きな魅力

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