「本格オーディオ環境への第一歩として絶好の選択肢」
ビクター“ウッドコーン”初の一体型&aptX HD対応機、その実力は?「EX-D6」を聴く
■人気のウッドコーンコンポに初の一体型&aptX HD対応モデルが登場
ビクターのブランドから初めてスピーカーとオーディオプレーヤー部、アンプを一体にしたオールインワンスタイルのウッドコーンオーディオシステム「EX-D6」が発売された。
対応する音楽ソースはCDにワイドFM/AMも含めて多岐に渡るが、やはり最近ではスマホに保存した音楽やアプリによる音楽配信サービスを楽しむ音楽ファンも多いことから、Bluetooth接続機能を持たせてスマホ連携も可能にした。Bluetoothオーディオのコーデックはハイレゾの品質に迫るaptX HD、遅延性能に優れたaptX LLのほかAAC/SBCをサポートする。
音質にもこだわりたいユーザーのため本体フロント側にUSB端子を設けて、USBメモリー等のマスストレージデバイスに保存した最大192kHz/24bitのWAV/FLAC形式のハイレゾ音源ファイルも気軽に楽しめる機能も揃えた。
Bluetooth送信機能も付けた。例えば夜中に隣室、または隣家に音漏れによる迷惑をかけないようにヘッドホンリスニングを選択する場合もあるだろう。送信側コーデックはSBCに限定されるものの、Bluetooth対応のヘッドホン・イヤホンを接続して静かにワイヤレスリスニングが楽しめる選択肢があることはありがたい。もちろん有線タイプのヘッドホン/イヤホンが使えるように3.5mmアナログイヤホンジャックも設けている。
CDはUSBストレージメディアへのMP3録音ができるので、お気に入りのファイルをPCに移してテレワーク中の息抜きに楽しめる。ラジオ番組のUSB録音ができるのも昔ながらのラジオファンにとって魅力的なポイントかもしれない。
フラットな形状の木製キャビネットにスピーカーとセンターユニットを一体化した。フロント側には英数字とカタカナ表示に対応するLEDディスプレイを設けている。シンプルでインテリアに合わせやすい落ち着いた外観が好印象だ。楽曲の選択などテンキー付きの専用リモコンで操作する。本機のためアプリの追加導入は要らない。ひたすら音楽再生に没入できる。
ウッドコーンスピーカーは8.5cm口径のフルレンジユニットを2基積んだ。ドライバーユニットの磁気回路部背面にウッドブロックを装着して不要な振動を吸収する。コンパクトサイズなのに重心の安定した、たくましい低音を鳴らし切る。
キャビネットの内部には新開発の反射板と補強桟を配置した。これはキャビネットの剛性を高める目的もあるが、ほかにもユニットの後方から出てくる音を、反射板により広げて、スピーカーユニットの向きを自由にアレンジはできない一体型オーディオながら、豊かな広がりのある音場感を作り出せる。
aptX HD接続ができるGoogle Pixel 5をBluetoothにより接続してAmazon Musicの楽曲を聴いた。
aikoの「ハニーメモリー」では温かいボーカルがふんわりと広がり、きめ細かな声の質感をやさしく伝えてくる。中高域の透明感にも富み、見晴らしの良い音場が目の前に展開する。S/Nの良さがウッドコーンオーディオの真骨頂。ピアノやギターの鮮やかな音色に自然な煌びやかさが載り、活き活きとしたサウンドが楽しく聴ける。生々しいボーカルと対峙しながら音楽に深くのめり込めた。
同じ曲をハイレゾ96kHz/24bitの音源で聴き比べてみた。空間の見晴らしがさらにクリアになる。低音再生がしっかりとしているので、ボーカルや楽器の定位がグラつかない。声のふくよかさ、ピアノの音色の弾力感をとても心地よく味わった。気軽に楽しめる音楽配信サービスと、音楽の表情がより豊かに引き立ってくるハイレゾ再生の違いをぜひ本機で確かめてみてほしい。
totoの「Hold the Line」では透明感あふれる音場が広がり、中央に輪郭の鮮やかなボーカルが雄々しく定位する。EX-D6はダイナミックなロックバンドの演奏も余裕たっぷりに再現できるコンポーネントだ。エレキギターのカッティングが小気味よく粒だち、ハイトーンが美しく煌めく。スネアのリズムは立ち上がりが鋭く、からっとした爽やかな余韻を残しながらスケールの大きなステージを描き出す。真に迫る臨場感はまさしくビクターの真骨頂だ。
本体の最大外形寸法は横幅が45cm、高さ約13.6cmとスリムなルックスとした。スピーカーの鳴りっぷりの良さは奥行き29cmの容積を確保したキャビネットにより引き出される。質量は約7.05kg。一般的な一体型オーディオシステムよりは奥行き方向が少し長めのサイズ感になるが、それでもセパレートタイプのウッドコーンオーディオシステムを導入するよりもかなり省スペースに設置できる。濃いめのブラウンのウッドキャビネットが温かみあふれる雰囲気を漂わせる。本格的な音楽リスニング環境を手軽に導入したい方々の第一歩として、本機は絶好の選択肢になると思う。
ビクターのブランドから初めてスピーカーとオーディオプレーヤー部、アンプを一体にしたオールインワンスタイルのウッドコーンオーディオシステム「EX-D6」が発売された。
対応する音楽ソースはCDにワイドFM/AMも含めて多岐に渡るが、やはり最近ではスマホに保存した音楽やアプリによる音楽配信サービスを楽しむ音楽ファンも多いことから、Bluetooth接続機能を持たせてスマホ連携も可能にした。Bluetoothオーディオのコーデックはハイレゾの品質に迫るaptX HD、遅延性能に優れたaptX LLのほかAAC/SBCをサポートする。
音質にもこだわりたいユーザーのため本体フロント側にUSB端子を設けて、USBメモリー等のマスストレージデバイスに保存した最大192kHz/24bitのWAV/FLAC形式のハイレゾ音源ファイルも気軽に楽しめる機能も揃えた。
Bluetooth送信機能も付けた。例えば夜中に隣室、または隣家に音漏れによる迷惑をかけないようにヘッドホンリスニングを選択する場合もあるだろう。送信側コーデックはSBCに限定されるものの、Bluetooth対応のヘッドホン・イヤホンを接続して静かにワイヤレスリスニングが楽しめる選択肢があることはありがたい。もちろん有線タイプのヘッドホン/イヤホンが使えるように3.5mmアナログイヤホンジャックも設けている。
CDはUSBストレージメディアへのMP3録音ができるので、お気に入りのファイルをPCに移してテレワーク中の息抜きに楽しめる。ラジオ番組のUSB録音ができるのも昔ながらのラジオファンにとって魅力的なポイントかもしれない。
フラットな形状の木製キャビネットにスピーカーとセンターユニットを一体化した。フロント側には英数字とカタカナ表示に対応するLEDディスプレイを設けている。シンプルでインテリアに合わせやすい落ち着いた外観が好印象だ。楽曲の選択などテンキー付きの専用リモコンで操作する。本機のためアプリの追加導入は要らない。ひたすら音楽再生に没入できる。
ウッドコーンスピーカーは8.5cm口径のフルレンジユニットを2基積んだ。ドライバーユニットの磁気回路部背面にウッドブロックを装着して不要な振動を吸収する。コンパクトサイズなのに重心の安定した、たくましい低音を鳴らし切る。
キャビネットの内部には新開発の反射板と補強桟を配置した。これはキャビネットの剛性を高める目的もあるが、ほかにもユニットの後方から出てくる音を、反射板により広げて、スピーカーユニットの向きを自由にアレンジはできない一体型オーディオながら、豊かな広がりのある音場感を作り出せる。
aptX HD接続ができるGoogle Pixel 5をBluetoothにより接続してAmazon Musicの楽曲を聴いた。
aikoの「ハニーメモリー」では温かいボーカルがふんわりと広がり、きめ細かな声の質感をやさしく伝えてくる。中高域の透明感にも富み、見晴らしの良い音場が目の前に展開する。S/Nの良さがウッドコーンオーディオの真骨頂。ピアノやギターの鮮やかな音色に自然な煌びやかさが載り、活き活きとしたサウンドが楽しく聴ける。生々しいボーカルと対峙しながら音楽に深くのめり込めた。
同じ曲をハイレゾ96kHz/24bitの音源で聴き比べてみた。空間の見晴らしがさらにクリアになる。低音再生がしっかりとしているので、ボーカルや楽器の定位がグラつかない。声のふくよかさ、ピアノの音色の弾力感をとても心地よく味わった。気軽に楽しめる音楽配信サービスと、音楽の表情がより豊かに引き立ってくるハイレゾ再生の違いをぜひ本機で確かめてみてほしい。
totoの「Hold the Line」では透明感あふれる音場が広がり、中央に輪郭の鮮やかなボーカルが雄々しく定位する。EX-D6はダイナミックなロックバンドの演奏も余裕たっぷりに再現できるコンポーネントだ。エレキギターのカッティングが小気味よく粒だち、ハイトーンが美しく煌めく。スネアのリズムは立ち上がりが鋭く、からっとした爽やかな余韻を残しながらスケールの大きなステージを描き出す。真に迫る臨場感はまさしくビクターの真骨頂だ。
本体の最大外形寸法は横幅が45cm、高さ約13.6cmとスリムなルックスとした。スピーカーの鳴りっぷりの良さは奥行き29cmの容積を確保したキャビネットにより引き出される。質量は約7.05kg。一般的な一体型オーディオシステムよりは奥行き方向が少し長めのサイズ感になるが、それでもセパレートタイプのウッドコーンオーディオシステムを導入するよりもかなり省スペースに設置できる。濃いめのブラウンのウッドキャビネットが温かみあふれる雰囲気を漂わせる。本格的な音楽リスニング環境を手軽に導入したい方々の第一歩として、本機は絶好の選択肢になると思う。