【特別企画】ネットワークオーディオにはスイッチングハブも効果あり!
高周波ノイズ対策の必携アイテム! “挿すだけ”アクセサリーで理想のサウンド環境を実現
英国コード・カンパニーの電源アイテム「PowerAray(パワーアレイ)」と、同社のサブブランドであるEnglish Electricのスイッチングハブ「8Switch」。この2つのアイテムは、同社の最高技術である“アレイ・テクノロジー”を踏襲し、現在のオーディオ再生環境において最も重要な要素である高周波ノイズ対策に大きな効果を発揮する。これらの導入効果を解説しよう。
■演奏の意図を余すことなく生む特別な存在のケーブルブランド
英国コード・カンパニーのケーブルは、特別な存在だと思う。取り立てて重厚な作りでもないし、一目見て何か派手な仕掛けも見当たらない。それどころか、実にシンプルな外観で取り回しも軽やかながらも、そこから出てくるサウンドは、この上なく饒舌で、たおやかだ。そして何よりも、その美しさによって、再生する音楽や演奏の意図を決して変えてしまうことがないところが素敵だ。
その秘訣は数多くあると推察するが、そのうちのひとつは、同社のアレイ・テクノロジーにあると言えそうだ。これは、信号アースライン上の高周波ノイズを特殊素子へと導き熱へと変換、消去する高周波対策技術で、同社のフラグシップケーブルへの搭載を発端に培われてきたものである。
「パワーアレイ」においても、コンセントプラグのホット/コールド、そしてグラウンド(3ピンモデルの場合)のそれぞれに対して実装されているという。ほかにも、同社こだわりのタイロン絶縁システムや、音質だけでなく安全性にも配慮した多層シールドなどが施されているが、その効用はさすがコード・カンパニーの製品である。
「パワーアレイ」は自宅の空きコンセントに挿すだけで、S/N感が向上し、システムが持っていた能力やサウンドキャラクターがより十全に発揮されるようになる。総じて、出音から歪み感が減り、音楽が実に快く身体へと浸透してくるような変化が得られる。演奏のフレージングが鮮明になり、低域から高域まで、帯域を問わず音の彫りが深くなるイメージだ。音楽が、より生き生きと、より瑞々しいサウンドへと変化するのである。初めて自宅環境で使用した際は、その効果の大きさに戸惑ってしまった。副作用なしに、いとも簡単に理想的なサウンドが得られてしまったからだ。
また、アンダンテラルゴの試聴室でもその効果を試聴した。コンポごとに異なるブレーカーから電源ラインを引き込む配慮がなされていたが、それでも「パワーアレイ」の効果は大きかった。この結果からは、電源自体の歪みやその他外的要因だけでなく、コンポ自身から放出される要素がシステムに悪影響を与えている場合も多いのではないか、ということを推察できた。
とりわけ、ノイズがいっそう抑えられ、楽音の背景に存在していた細やかな音、弦楽器であれば弓を動かすような音や奏者の微細なブレスなど、その場の雰囲気を伝える生々しい臨場感が出てくることに驚かされたのである。
■徹底した高周波ノイズ対策と高性能クロックを採用する
もうひとつ注目なのは、同社のサブブランドから登場したスイッチングハブ「8Switch」である。ネットワーク再生において、スイッチングハブを用いて音質向上を図るという手法は今や定石であるが、オーディオ向け製品はあまり多くない。そして、それらは中々手が出にくい高価格であったりもする。その中で登場したこの「8Switch」は、オーディオ用ハブとして高い実力を備えており、画期的な存在といえる。
徹底した高周波ノイズ対策や高性能クロックを採用したというこのハブの導入で得られる効用は、やはりS/N感の圧倒的な向上と、歪み感が抑えられること、そして、定位方向の盤石化などが挙げられる。とりわけ、音像がはっきりとした輪郭で鮮明に眼前へと描かれる様が爽快である。
なお、スイッチングハブのACアダプターの極性方向による音質への影響もテストしてみたが、やはり向きによって音の出方に違いが出た。音の立ち上がり方やその質感に変化が生まれ、極性を必ず合わせることは、ぜひとも見逃せないポイントと言えそうだ。
試聴は、NASに保存したデータのネットワーク再生とともに、各種ストリーミングサービスの再生でも試したが、いずれの再生でも同様の効果を実感することができた。また、言わずもがな、スイッチングハブと各機器を接続するLANケーブルをグレードアップすることで、さらなる音質向上を確認できたことも付け加えておきたい。
以上のように、「パワーアレイ」と「8Switch」は、オーディオ再生において、いかにノイズ対策が重要であるかを痛感させてくれるものである。そして、両製品は、単なる性能の高さだけでなく、費用対効果としても極めて優位性の高いプロダクトであると感じざるを得なかった。実際に筆者は、両者が既に手放せない存在となってしまっている。掛け値なしに、ぜひとも一度お試し頂きたい製品である。
(提供:アンダンテラルゴ)
この記事は『季刊アナログ vol.70』からの転載です。
■演奏の意図を余すことなく生む特別な存在のケーブルブランド
英国コード・カンパニーのケーブルは、特別な存在だと思う。取り立てて重厚な作りでもないし、一目見て何か派手な仕掛けも見当たらない。それどころか、実にシンプルな外観で取り回しも軽やかながらも、そこから出てくるサウンドは、この上なく饒舌で、たおやかだ。そして何よりも、その美しさによって、再生する音楽や演奏の意図を決して変えてしまうことがないところが素敵だ。
その秘訣は数多くあると推察するが、そのうちのひとつは、同社のアレイ・テクノロジーにあると言えそうだ。これは、信号アースライン上の高周波ノイズを特殊素子へと導き熱へと変換、消去する高周波対策技術で、同社のフラグシップケーブルへの搭載を発端に培われてきたものである。
「パワーアレイ」においても、コンセントプラグのホット/コールド、そしてグラウンド(3ピンモデルの場合)のそれぞれに対して実装されているという。ほかにも、同社こだわりのタイロン絶縁システムや、音質だけでなく安全性にも配慮した多層シールドなどが施されているが、その効用はさすがコード・カンパニーの製品である。
「パワーアレイ」は自宅の空きコンセントに挿すだけで、S/N感が向上し、システムが持っていた能力やサウンドキャラクターがより十全に発揮されるようになる。総じて、出音から歪み感が減り、音楽が実に快く身体へと浸透してくるような変化が得られる。演奏のフレージングが鮮明になり、低域から高域まで、帯域を問わず音の彫りが深くなるイメージだ。音楽が、より生き生きと、より瑞々しいサウンドへと変化するのである。初めて自宅環境で使用した際は、その効果の大きさに戸惑ってしまった。副作用なしに、いとも簡単に理想的なサウンドが得られてしまったからだ。
また、アンダンテラルゴの試聴室でもその効果を試聴した。コンポごとに異なるブレーカーから電源ラインを引き込む配慮がなされていたが、それでも「パワーアレイ」の効果は大きかった。この結果からは、電源自体の歪みやその他外的要因だけでなく、コンポ自身から放出される要素がシステムに悪影響を与えている場合も多いのではないか、ということを推察できた。
とりわけ、ノイズがいっそう抑えられ、楽音の背景に存在していた細やかな音、弦楽器であれば弓を動かすような音や奏者の微細なブレスなど、その場の雰囲気を伝える生々しい臨場感が出てくることに驚かされたのである。
■徹底した高周波ノイズ対策と高性能クロックを採用する
もうひとつ注目なのは、同社のサブブランドから登場したスイッチングハブ「8Switch」である。ネットワーク再生において、スイッチングハブを用いて音質向上を図るという手法は今や定石であるが、オーディオ向け製品はあまり多くない。そして、それらは中々手が出にくい高価格であったりもする。その中で登場したこの「8Switch」は、オーディオ用ハブとして高い実力を備えており、画期的な存在といえる。
徹底した高周波ノイズ対策や高性能クロックを採用したというこのハブの導入で得られる効用は、やはりS/N感の圧倒的な向上と、歪み感が抑えられること、そして、定位方向の盤石化などが挙げられる。とりわけ、音像がはっきりとした輪郭で鮮明に眼前へと描かれる様が爽快である。
なお、スイッチングハブのACアダプターの極性方向による音質への影響もテストしてみたが、やはり向きによって音の出方に違いが出た。音の立ち上がり方やその質感に変化が生まれ、極性を必ず合わせることは、ぜひとも見逃せないポイントと言えそうだ。
試聴は、NASに保存したデータのネットワーク再生とともに、各種ストリーミングサービスの再生でも試したが、いずれの再生でも同様の効果を実感することができた。また、言わずもがな、スイッチングハブと各機器を接続するLANケーブルをグレードアップすることで、さらなる音質向上を確認できたことも付け加えておきたい。
以上のように、「パワーアレイ」と「8Switch」は、オーディオ再生において、いかにノイズ対策が重要であるかを痛感させてくれるものである。そして、両製品は、単なる性能の高さだけでなく、費用対効果としても極めて優位性の高いプロダクトであると感じざるを得なかった。実際に筆者は、両者が既に手放せない存在となってしまっている。掛け値なしに、ぜひとも一度お試し頂きたい製品である。
(提供:アンダンテラルゴ)
この記事は『季刊アナログ vol.70』からの転載です。