【PR】aptX Adaptive対応でハイレゾ相当の再生を実現
定評ある高音質がさらなる高みへ。ゼンハイザー「CX Plus True Wireless」は今後の新スタンダード間違いなしだ
■音場感の再現を極めた“aptX Adaptive”による高音質サウンド
まずは、本機の目玉であるaptX Adaptive伝送に対応する「Xperia1 II」と組み合わせてサウンドを確認した。
宇多田ヒカルの「あなた」を聴いてみると、やはりそのサウンドクオリティは突き抜けている。“MOMENTUM True Wirelessの系譜”の音質というと、とても音場が広く躍動感あるサウンドだったが、aptX Adaptiveで聴くとクリアな歌声と周囲の楽器が空間を満たしていくのが分かる。ピアノの音の響く様まで伝わるような質感の生っぽさ、弦楽器の透き通るような音、歌声と楽器の距離感、音楽全体のスケール感と調和を意識させる構成はさすが。低音は量感としては中程度だが、ドラムの躍動感と解像力を出す再現性の高さがお見事だ。
YOASOBIの「三原色」を聴いても、そのサウンドはかなりの音場型だ。女性ボーカルは優しいニュアンスで、音数多い楽曲を横に広く展開するとともに、奥行きの立体感も作り出していく。振り切ったステレオ位置のギターは情報量が多く、立体的なシンセの音の配置も見通せて、これまで意識しなかった楽器が浮かび上がる。聴き慣れている楽曲に思わずハッとする発見がある、そんなサウンドなのだ。
Official髭男dism「Pretender」も想像以上に高音質に聴けた。歌声はマイクに近いようなニュアンスながら、透き通るような音のヌケもあり情緒的。エレキギターの音も浮遊感と奥行き感を出してくれる。メリハリ重視のイヤホンではエレキギターの音もキツく聴こえがちな本曲だが、それを演奏の中に秘めた躍動感と立体感にシフトして再現する表現力を備えている。
ダイアナ・クラール「夢のカリフォルニア」では、歌声に迫力と艶があり、切迫するような情感が素晴らしい。そして、普段以上に情緒的なヴァイオリンと、どこまでも透き通るような再現のハープ、ピアノの余韻ある響きが聴ける。低音のリズムの刻みも、そこにねっとりとした余韻が付き、ジャズクラブで聴くような本物感が伴う。ジャズはCX Plus True Wirelessと確実に相性のいいジャンルだ。
iPhoneと組み合わせ、AAC接続でも同じ楽曲を聴いてみたが、基本的なサウンド傾向はaptX Adaptive接続時と近い音場型で、見通しの良さは共通する。
宇多田ヒカル「あなた」、YOASOBI「三原色」と女性ボーカルのJ-POPでは、歌声の芯がハッキリと出るバランスとなり、Official髭男dism「Pretender」も高域までのハリの強さが強調される形になる。ダイアナ・クラール「夢のカリフォルニア」も歌声がマイクに近いような表現で高域にパワーが乗るバランス。接続デバイスを問わず、高音質再生を実現しているのは、さすがのチューニング手腕と呼ぶほかない。
CX Plus True Wirelessを聴いて感じるのは、ゼンハイザーが激戦の完全ワイヤレスイヤホン市場に掛ける本気度。“音質の最高峰” の系譜に最新の高音質伝送技術aptX Adaptiveと、ANCなどの機能性も加わるのだから、その完成度の高さは揺らがない。CX Plus True Wirelessは今後のゼンハイザーの新スタンダードとなること間違いなしだ。