【PR】“新感覚サウンド“がパワーアップ!
新骨伝導ドライバーにやみつき、Unique Melody「MEST MKII」は一度聴いたら忘れられないイヤホンだ
常識を疑うところから革新的なアイデアは生まれるという。イヤホンにおける常識は、ダイナミック型やバランスド・アーマチュア(BA)型といった、空気を振動させて音を伝える“空気伝導”のドライバーで音を表現すること。もちろん、ドライバー自体の性能や数、内部構造などを変えることで、その可能性は無限にあり、これ以上の表現はないと考えるのは自然だ。
この常識を疑い、新たな音の可能性に挑んだオーディオブランドが、Unique Melodyだ。
Unique Melodyは数年にわたる試行錯誤を経て、2020年5月に空気伝導と骨を振動させる“骨伝導”の音を組み合わせた、新発想のIEM「MEST」を発売した。頭内に広がる新感覚サウンドを生み出し、見事に表現力のブレークスルーを果たしたのである。
あれから1年余り、MESTをベースに新たなサウンドを目指した第2世代モデル「MEST MKII」がリリースされた。ユニバーサルモデルとカスタムを展開するが、今回はユニバーサルモデルに見る深化のポイントと魅力を紹介したい。
■骨伝導ドライバーがフルレンジ対応に進化!振動伝導率が向上し、表現力もアップ
本機の紹介に入る前に、音の伝達の仕組みについておさらいしたい。原理を知っておくことで、本製品のサウンドを正しく理解できるからだ。
先ほども触れたように、音の伝達には大きく「空気伝導」と「骨伝導」がある。違いは “鼓膜を使っているか否か”。
前者は、我々が日常的に聞いている街の騒音や会話のほか、スピーカーやイヤホンが発する音楽など普段聞いている音のほとんどで、音が空気を振動(振幅)して伝わる。この音の振動は、外耳(いわゆる耳の穴)から入って鼓膜を振動させ、内耳の蝸牛(かぎゅう)という器官から聴覚神経を経由して脳に伝わる。
もう一方の骨伝導は、鼓膜を使わず骨の振動によって音を脳に伝える。その代表例が自分の声の聞こえ方で、声帯の振動が骨を伝わって直接蝸牛に届き、聴覚神経に送られる。ここに、空気伝導の音が合わさったものが、普段認識している自分の声だ。録音した自分の声を聞いて、違和感を覚えるのは、空気振動の音だけで構成されており、骨伝導の音がないためである。
仕組みを理解いただけたところで、話をMEST MKIIに戻そう。本機は、4ウェイ8ドライバーを搭載する。このうち、空気伝導を担当するのが低域用のダイナミック型1基、中域と高域用のBA型2基ずつ、超高域用の静電型を2基。ここに、フルレンジの骨伝導ドライバーが1基加わる。
本機の骨伝導ドライバーは、多層電圧セラミックスという薄い膜を振動させる。第1世代では多層電圧セラミックスをフェイスプレートに固定し、片面のみを振動させてシェルに伝えていた。第2世代では、多層電圧セラミックスの被膜を増やすことで両面振動を実現。さらに、フェイスプレートとサポートプレートで挟み込むことで接地面積を拡大させ、振動がしっかりとシェルに伝わるようになった。
その結果として、中高域中心だった音のカバー範囲がフルレンジに拡大した。その恩恵は大きく、再生周波数帯は第1世代の20Hz - 55kHzから、20Hz - 70kHzとなり、高域側が向上を果たしている。なお、その他スペックは感度が112dB(1kHz)、インピーダンスは12.3Ωとなる。
金粉がアクセントとなっているシェルの材質は、カーボンファイバー製。カーボンには骨伝導ドライバーの振動を伝えやすくする特性があるという。カーボンファイバーを重ねて作るため、製造に時間がかかるそうだが、この繊維の重なりが光を乱反射し、見る角度ごとに表情を変える。金粉の輝きも相まって、日本の伝統工芸である螺鈿細工を施した漆器のような、潤いと深みのある輝きを放っている。
シェルに設けられたベントが金属製となったのも、本機に加えられた変更の一つ。ベントは、ダイナミック型ドライバーのポテンシャルを引き出すため、シェル内の空気の量をコントロールするのに利用する。第1世代ではこのベントを手作業で作っていたが、左右のばらつきを抑えるのに熟練の技を必要としていた。これを金属製にすることで、ばらつきを最小限にできるようになったそうだ。
付属品は、同社のロゴがデザインされたDignis社製レザーケース、カスタム2pin−ステレオミニ端子のOCC導体リケーブル(約122cm)、イヤーチップが付属する。
この常識を疑い、新たな音の可能性に挑んだオーディオブランドが、Unique Melodyだ。
Unique Melodyは数年にわたる試行錯誤を経て、2020年5月に空気伝導と骨を振動させる“骨伝導”の音を組み合わせた、新発想のIEM「MEST」を発売した。頭内に広がる新感覚サウンドを生み出し、見事に表現力のブレークスルーを果たしたのである。
あれから1年余り、MESTをベースに新たなサウンドを目指した第2世代モデル「MEST MKII」がリリースされた。ユニバーサルモデルとカスタムを展開するが、今回はユニバーサルモデルに見る深化のポイントと魅力を紹介したい。
■骨伝導ドライバーがフルレンジ対応に進化!振動伝導率が向上し、表現力もアップ
本機の紹介に入る前に、音の伝達の仕組みについておさらいしたい。原理を知っておくことで、本製品のサウンドを正しく理解できるからだ。
先ほども触れたように、音の伝達には大きく「空気伝導」と「骨伝導」がある。違いは “鼓膜を使っているか否か”。
前者は、我々が日常的に聞いている街の騒音や会話のほか、スピーカーやイヤホンが発する音楽など普段聞いている音のほとんどで、音が空気を振動(振幅)して伝わる。この音の振動は、外耳(いわゆる耳の穴)から入って鼓膜を振動させ、内耳の蝸牛(かぎゅう)という器官から聴覚神経を経由して脳に伝わる。
もう一方の骨伝導は、鼓膜を使わず骨の振動によって音を脳に伝える。その代表例が自分の声の聞こえ方で、声帯の振動が骨を伝わって直接蝸牛に届き、聴覚神経に送られる。ここに、空気伝導の音が合わさったものが、普段認識している自分の声だ。録音した自分の声を聞いて、違和感を覚えるのは、空気振動の音だけで構成されており、骨伝導の音がないためである。
仕組みを理解いただけたところで、話をMEST MKIIに戻そう。本機は、4ウェイ8ドライバーを搭載する。このうち、空気伝導を担当するのが低域用のダイナミック型1基、中域と高域用のBA型2基ずつ、超高域用の静電型を2基。ここに、フルレンジの骨伝導ドライバーが1基加わる。
本機の骨伝導ドライバーは、多層電圧セラミックスという薄い膜を振動させる。第1世代では多層電圧セラミックスをフェイスプレートに固定し、片面のみを振動させてシェルに伝えていた。第2世代では、多層電圧セラミックスの被膜を増やすことで両面振動を実現。さらに、フェイスプレートとサポートプレートで挟み込むことで接地面積を拡大させ、振動がしっかりとシェルに伝わるようになった。
その結果として、中高域中心だった音のカバー範囲がフルレンジに拡大した。その恩恵は大きく、再生周波数帯は第1世代の20Hz - 55kHzから、20Hz - 70kHzとなり、高域側が向上を果たしている。なお、その他スペックは感度が112dB(1kHz)、インピーダンスは12.3Ωとなる。
金粉がアクセントとなっているシェルの材質は、カーボンファイバー製。カーボンには骨伝導ドライバーの振動を伝えやすくする特性があるという。カーボンファイバーを重ねて作るため、製造に時間がかかるそうだが、この繊維の重なりが光を乱反射し、見る角度ごとに表情を変える。金粉の輝きも相まって、日本の伝統工芸である螺鈿細工を施した漆器のような、潤いと深みのある輝きを放っている。
シェルに設けられたベントが金属製となったのも、本機に加えられた変更の一つ。ベントは、ダイナミック型ドライバーのポテンシャルを引き出すため、シェル内の空気の量をコントロールするのに利用する。第1世代ではこのベントを手作業で作っていたが、左右のばらつきを抑えるのに熟練の技を必要としていた。これを金属製にすることで、ばらつきを最小限にできるようになったそうだ。
付属品は、同社のロゴがデザインされたDignis社製レザーケース、カスタム2pin−ステレオミニ端子のOCC導体リケーブル(約122cm)、イヤーチップが付属する。
次ページ骨伝導ドライバー特有の頭内に拡がるサウンド、進化のポイントは?