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【PR】本物の原音体験を追求したスタンダードモデル

音も機能も違う兄弟モデル、どちらを選ぶ?ゼンハイザー完全ワイヤレス「CX Plus」&「CX」聴き比べ

公開日 2021/12/02 06:30 山本 敦
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ANCや新コーデックで没入感が“Plus”の「CX Plus True Wireless」

CX Plus True Wirelessは、ANC機能、および音楽再生を続けながら内蔵するマイクで周囲の環境音を常時モニタリングできる「トランスペアレントヒアリング」(外音取り込み機能)を持つ兄弟機。ANC機能はハウジングの外側に向けたマイクだけで集音するフィード・フォワード方式をベースにしている。独自のアルゴリズムにより、リスニングの邪魔になるノイズを消しながら心地よく音楽再生が楽しめる。

「CX Plus True Wireless」(21,780円前後/税込)

特にビジネスパーソンにとっては、ビデオ会議のコミュニケーション用ツールとして、周囲のノイズを消したり、外音を取り込んで周囲の音にも気を配りながら使えるワイヤレスイヤホンには、依然として強い関心が向くことだろう。

ANCやトランスペアレントヒアリングの切り換え、音量のアップダウンも含めて左右側面のタッチセンサーからアクセスでき、Smart Controlアプリからユーザーが最も覚えやすい操作方法にカスタマイズができる。完全ワイヤレスイヤホンを初めて使う方にもこの機能をおすすめしたい。

ANCの切り替え含め、タッチで呼び出す機能は自由度高くカスタマイズ可能。もちろん「CX True Wireless」も本機能に対応している

一方、内蔵バッテリーによる連続駆動時間に関しては、イヤホン単体で最大約8時間、充電ケース併用で約24時間と、CX True Wirelessに譲る。多機能とのトレードオフだろうが、それでも完全ワイヤレスイヤホンとして十分に性能であり、普段使いに困ることはないはずだ。

さて、CX Plus True Wirelessの大きな特徴は、ゼンハイザー初のaptX Adaptiveに対応する完全ワイヤレスイヤホンでもあることだ。同じaptX Adaptiveに対応するスマホやオーディオ機器に組み合わせると、最大48kHz/24bitまでの高品位なワイヤレスオーディオ再生が楽しめる。

今回はシャオミのMi 11 Lite 5GとaptX Adaptiveで接続、Amazon Music Unlimitedが配信するUltra HD作品を聴いた。

アデルのアルバム『30』から「Oh My God」は豊かな空間の広がりに圧倒された。ボーカルのハイトーンが伸びやかに突き抜ける。ハンドクラップのリズム、コーラスのハーモニーがきれいにほどけながら空間を満たす。

余韻の階調感がとても滑らかできめ細かい。いくつもの音が重なり合いながら厚み増していく雄大なアンサンブルに魅了された。特にディテールをきめ細かく引き立てられるところが“Plus”たる個性、あるいは持ち味だと思う。

ANCやaptX Adaptiveを活用すると、表現力や没入感により磨きがかかる

上原ひろみの『Silver Lining Suite』から「Jumpstart」は、兄弟機のCX True Wirelessで聴いた際の印象よりもピアノの音の線がやや細めに感じられたが、実のところは同じ芯のしなやかさと粘り強さを共有している。

“Plus”が異なるのは、ピアノや弦楽器の音色に心地よい煌びやかさがあるところだ。aptX Adaptiveコーデックの恩恵によるものだろう。倍音成分がとても濃厚で味わい深い。とりわけ弦楽器との相性が良いイヤホンであると感じた。細かな音を存在感も鮮やかに再現できる解像度の高さが、あらゆるジャンルの音楽再生に良い効果をもたらした。



CXシリーズの完全ワイヤレスイヤホンは2つのモデルが併売されることになるが、聴き比べてみると音のキャラクターに明快な違いがあり、同時期に販売される理由も納得できる。

イヤーチップによるパッシブな遮音性能が十分に高いCX True Wirelessは、普段使いの音楽リスニングであればANC機能がなくても十分に静かに、音楽に没入できるだろう。より強いノイズに囲まれる飛行機などの乗り物による移動が多い方や、ビデオ会議の機会に外音コントロールを頻繁に調整しながら使い分けたい方にはCX Plus True Wirelessがおすすめだ。

ぜひ聴き比べながら、スタンダードモデルの“CXシリーズ”でも本物の原音体験を真摯に追い求めるゼンハイザーの意気込みを感じてほしい。

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