【PR】新旧モデルのサウンドを比較試聴
より洗練された音質へ、ゾノトーン「Granster AC-1001」は心動かされる高揚感が楽しめるケーブルだ
■忠実なサウンド再生を実現する確かなクオリティ
結果から言ってしまうと今回の新モデル「Granster AC-1001」は、まったくもって別物である。空間はパッと広がり得て、先程よりもさらに広大なステージに演奏が展開することが、一聴して明白なのだ。まさに、先述した、開発時に意図した左右方向への広がりの追求が体現されているといえる。
また、洗練されたサウンドバランスにも特筆するものがあることを紹介したい。Silver Granster AC-1001αでは、低域の表現が十二分であったが、Granster AC-1001と比較試聴すると、それはソースに含まれていた量感以上のものであったように聴こえてしまう。このGranster AC-1001 では、低域に十分な豊かさを残しながらも、忠実性が高まっているのだ。
シンバルやピアノの高音弦などの高域方向も至ってスムーズになり、音の余韻がスッと伸びて、晴れやかに空間が解け、そこに音が満ちているのが聴き取れる。シンバルアタックの強弱がよく分かるとともに、ウインドチャイムやトライアングルベルなどの繊細な音の粒子が、煌めきつつもきめ細やかに降り注ぐのだ。
ヴォーカルの音像は、より上方へと軽やかに浮かび上がるとともに、歌い手の顔の表情までイメージできるような明瞭な定位感が出てきた。リアルなのだ。バスドラムやベース楽器も、輪郭がタイトに描き出されながらも充実したボリュームが伴っており、音楽の律動が心地よく伝わってくる。
弦楽器は艶を保ちながらも運指がより一層キビキビと動き出し、ミサ曲のコーラスもふわりとした残響の余韻やその連なりがよく聴こえてくる。ピアノも、低弦の厚みはしっかりと確保しつつも、高音域の右手だけでなく低音域を掴む左手の動きが明解で、スタッカートや休符の表現がクリアに伝わる。
低域量感の多さや高域の派手さという意味では従来モデルより控えめに聴こえるかもしれないが、再現の自然さでは明らかにGranster AC-1001が勝っており、音楽のリアリティが高くなり迫真の再現となっている。ナチュラルかつ、極めて滑らかに音楽が進行していく様が実に快い。なるほど、これが開発時にハイブリッド導体構成を熟慮して調整した高域再現の賜物なのだろう。
総じて、音楽が空間いっぱいに満ち、溢れ出てくる。いつもゾノトーンのケーブルを聴くと心動かされる、その高揚感が楽しめるのである。
■音の明瞭度が格段にアップ。アクティブスピーカーとの組み合わせにも有用
最後に、CDプレーヤーのアナログ出力と小型のアクティブスピーカーのAUX入力を接続するRCAケーブルとして使用してみると、こちらでも同様の結果を確認することができた。
まず何よりも、パッと空間が目の前に開ける様が爽快だ。 AIRPULSE「A80」との組み合わせにおいては、Silver Granster AC-1001αの場合、低域成分が多いソースではやや低域表現が重たく感じる場合もあったのだが、Granster AC-1001では低域は締りを得て、音楽の明瞭度が格段にアップする。
ヴォーカルもしっかりとセンターに像を結ぶとともに、ドラムのシンバルなども煌めき溢れながらも落ち着いたシルキーなタッチが美しい。音楽が解れて軽やかなのだ。明快な魅力で音楽を楽しく聴かせながらも、ひとつひとつの音が鮮明で、グッと洗練さを増している印象である。
組み合わせ的にみると、エアモーション・トゥイーターと小口径ウーファーによるレスポンスに長けたスピーカーをニアフィールドで聴くという、音のディテールをシビアに感じ取ることができる環境だけに、今回のGranster AC-1001が得た質感の洗練さによる恩恵を如実に味わえたのだと推察する。それだけに、このようなシンプルなシステムにも、その実力を遺憾なく発揮することできるので、有用性は極めて高い。
以上、 Granster AC-1001が得た進化は実に大きなものだ。さらなる空間の広がりや洗練を得た音色バランスは、心地よさや音楽再生の楽しさはそのままに、より広範な音楽ソースや再生機器の魅力を発揮させるものだと実感する。なお、これらの洗練傾向は、昨年発売された同社のフラグシップ電源ボックス「ZPS-S6」にも感じた特徴であり、まさに新世代のゾノトーンを象徴するサウンドのひとつだといえるだろう。
Granster AC-1001 は、充実したパフォーマンスを備えたケーブルで、同価格帯の製品の中でも抜きん出た存在であると感じる。コストを抑えながらも、楽しく感動的な再生を楽しみたい方は、まず第一に検討すべきケーブルであると明言したい。
(協力:株式会社前園サウンドラボ)