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「ウォークマンのハイエンドならでは」への期待に応えられるか?

超ハイエンドウォークマンの進化具合は? ソニー「NW-WM1ZM2 / WM1AM2」徹底レビュー!

公開日 2022/03/24 11:50 高橋 敦
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■音質機能:CDロスレス×DSEE Ultimateが強い!

音質周りではいわゆる「高音質化機能」の充実もウォークマンシリーズの特徴。実際にはより自分好みの音を得るための「好音質化機能」と捉えて利用するのがよいだろう。

●DSDリマスタリングエンジン
●DSEE Ultimate(最大192kHz/32bit相当アップスケーリング)
●バイナルプロセッサー
●DCフェーズリニアライザー
●10バンドイコライザー

DSDリマスタリング機能も注目

それらが今回はより積極的に活用しやすくなっている。というのもこれらの機能は程度の差こそあれどれもバッテリー消費を早めてしまいがちなのだが、今回のモデルは前述のようにバッテリーも強化されている。「好音質化機能をたっぷり使いつつ前のモデルと同等のバッテリーライフ!」なんて使い方もいけるだろう。

そして今回特におすすめしたいのは最大192kHz/32bit相当までのアップスケーリング機能「DSEE Ultimate」。前のモデルに搭載の「DSEE HX」から以下のような強化が実施され、活用できる範囲が広がっている。

●「W.ミュージック」アプリだけではなく他社のサブスクアプリなどでも利用可能に
●Bluetoothイヤホン&ヘッドホンでも利用可能に
●CD相当ロスレスコーデック(FLAC 44.1kHzおよび48kHz)に対してのアップスケーリング技術の進化

「DSEE Ultimate」によって、サブスクの楽曲も高音質化できる!

例えば「サブスクのロスレス配信楽曲をDSEE Ultimateでハイレゾ相当にアップスケーリング」も可能になったわけだ。「CD相当ロスレスコーデックに対してのアップスケーリング技術の進化」のその進化っぷりの著しさもあり、これはかなり実用的なコンビネーションだったりする。「素の再生と比べても不自然さはなく、それでいてその効果をたしかに実感できる」という絶妙な効き具合だ。

もちろんCDからリッピングした音源に対しても同様に活躍。今回のモデルのDSEEにはこれまで以上に注目してほしい。

サブスクでのハイレゾ配信についても、製品ページに「ハイレゾストリーミングにも対応」「ハイレゾ音質のまま再生」と紹介されているように、しっかり対応。ハイレゾストリーミングの音声データを192kHz/32bitでデジタルアンプS-Master HXに送り出する経路が用意されているとのことだ。

「Amazon Music」アプリなどもインストールできるので、サブスクもそのままウォークマン“クオリティ”で楽しめる

■まさかの:耳元ささやきダミヘと相性最高すぎて瀕死!

と、ここまでの音質チェックの過程で様々な音源を聴いた中で、特に「この作品との相性、素晴らしすぎない?」というものがひとつあったので強めに紹介しておきたい。

「【おっとり後輩大学生ASMR】しょにおや!〜いっしょにおやすみプロジェクト〜 汐里とのんびり過ごしませんか?【CV:上田麗奈】」
だ。

こちらはいわゆる「ダミーヘッドマイク録音による/ASMR的な/シチュエーション体感音源」だが、それらの要素とこの新型ハイエンドウォークマンの音との相性がよすぎる!「マイクを通した声としての生々しさ」「気配感の豊かさ」というところが、この手の作品にぴったりなのだ。

【ASMR】汐里が先輩の耳掃除をしてあげたいです サンプルボイスpart3【CV:上田麗奈】


ここで「いや『マイクを通した声としての生々しさ』ってバーチャル感としてはダメじゃない?マイクっぽさがあると没入感が損なわれるんじゃない?」との疑問を覚えた方もいらっしゃるだろう。鋭い!

だがこの手の作品の場合、そのマイクが「ダミーヘッドマイク」であることがポイント。ダミヘは「その場に自分がいるかのような聴こえ方で録音できるマイク」だ。

ということはつまり?

そう!「ダミーヘッドマイクを通した声としての生々しさ」を表現できるこの新型ハイエンドウォークマンは「CV上田麗奈さんの生声生音をその場に自分がいるかのような生々しさ」で届けてくれるオーディオアイテムなのだ!

中でも「耳元ささやき」シチュでの生々しさはリスナーの生命に危険を及ぼすレベル。上田麗奈さんは息の成分の豊かさ柔らかさが特に魅力的な声優さんのお一人なので、その成分が際立つ耳元シチュエーションではもう無双状態だ。その耳元でのささやきや吐息を聴くことで、AM2/ZM2共通で音のほぐれのよさという持ち味もあることを改めて実感もできる。ZM2ではそのほぐれた息の温度感や湿度感もさらに増し増し。は!? 僕もう瀕死なんだが!?

次ページ気を取り直してまとめ行きましょう!

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