PR【PR】Dolby Atmosのロスレス再生に対応
デノンの名作サウンドバーがついに進化! 「DHT-S217」の良音&使い勝手は“超お得”と言わざるを得ない
■Dolby Atmosの包囲感で“バーチャルトリップ”を味わい尽くす
4K UHD BDにも採用されているロスレスのDolby Atmos音声を、DHT-S217がどこまで楽しませてくれるのか。最初に映画『ボヘミアン・ラプソディ』からチャプター22、ウェンブリー・スタジアムのシーン。ラストの楽曲「伝説のチャンピオン」の熱唱を聴いた。
スタジアムの広大な空間にあふれる熱気が真に迫る。奥行き方法への空間の広がりが限界を感じさせない。ベース、ドラムスの重低音が腹の底を打つ。体全体に馴染んでくるようなスムーズなボーカルが極めて心地よい。エレキギターの高音が天井へ鋭く突き抜ける。サテライトSPやサブウーファーを増設しなくても十分にリッチな空間の広がりと、充実した深い低音が満喫できた。
続いて映画『ジョーカー』のチャプター10、アーサーの家で職場の同僚たちとの口論が始まるシーン。べっとりとまとわりつくような緊張感を、ダイアローグのリアリティだけで再現しなければならないシビアなシーンだが、本機はいとも簡単に、舞台の世界の「血なまぐささ」を視聴室に蘇らせてみせた。声の再現力がとにかく自然だ。どんな役者のセリフも、まるで清らかな弦楽器の調べのようにきこえる。
同じチャプターから舞台が進み、ゲイリー・グリッターの楽曲「ロックンロール」に合わせてジョーカーが奇妙なダンスに興じるシーン。ここでもやはり分厚い低音が炸裂する。サウンドバーから音がホップアップして、球体が次々に足もとに転がってくるような生々しさに心が躍る。
続く地下鉄駅への逃亡シーンではジョーカーが車にひかれたりと、視聴者もはちゃめちゃな場面展開に翻弄されるが、そんな種類の異なる効果音をきれいに、かつ色鮮やかに描き切る。ニューヨークの街をジョーカーと一緒に疾走しているような、とても新鮮なバーチャルトリップを味わい尽くした。360度方向から音が迫り来るような包囲感が見事だったことも強調しておきたい。
DHT-S217には4種類のサウンドモードがある。「MOVIE」は映画やドラマ、「MUSIC」は音楽系のコンテンツに最適化したもので、MOVIEの方がより低音域の厚みが増してリッチになり、MUSICを選ぶと空間の広がりが豊かさを増す印象。『ボヘミアン・ラプソディ』はMOVIEとMUSICのどちらでも聴き応えがあった。
「PURE」はデノンのHi-FiオーディオやAVアンプにも搭載されている、コンテンツの実力を忠実に再現するモードだ。DSP内のデコーダーから、サウンドモードやバーチャルサラウンド処理をバイパスして直接デジタルアンプに送り込む。これにより純度の高いサウンドを引き出すことができる。
バーチャルサラウンド処理を通さないため、PUREモードではDolby Atmosのハイトインフォメーションを生成できなくなるが、MOVIEからPUREに切り換えると、ダイアローグの瑞々しさや空間表現のシャープネスに磨きが掛かり、立体的な情景に力強さが加わった。
「NIGHT」はその名前の通り、音量を控えめにして、夜間の映画や音楽コンテンツ視聴に最適化するモードだ。実際に試してみると、特に音量を下げても中音域の力強さが失われず、『ボヘミアン・ラプソディ』ではボーカルやピアノのメロディを最大限引き立てて、聴き応えのある音楽を楽しませてくれた。
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