PR【特別企画】敷いただけで激変
15年以上ロングセラーを続けるオーディオボード、サンシャインの超薄型制振シートの魅力
オーディオアクセサリーブランド、サンシャインの代名詞ともいえる看板製品である超薄型制振シート。求めやすい価格と使いやすさ、絶大な効果で、発売以来実に15年の長きにわたりロングセラーを続けている製品である。そこでいま一度この人気アイテムの魅力を紹介しつつ、同ブランドの最新製品の情報も含めて、林正儀氏がレポートする。
今回は純鉄を用いた超薄型制振シートを集中的にレビューしよう。サンシャインといえば、最強の振動吸収率とハイスピードな物性を看板にしたマグネシウム製品のイメージが強いが(進藤社長はマグネシウム会社出身)、実はこの超薄型制振シートこそ会社創立当初の礎ともいうべき超ロングセールを記録。サンシャインのベストセラーというより、オーディオ界全体のベストセラー。この15年間で8万台の販売実績を誇る、大のつくスーパーヒット商品である。
確かにマグネシウムは優秀な素材ではあるが、それに固執することなく最良の素材にこだわっているそうだ。この純鉄シートを思いついたきっかけをたずねると、「マグネシウム1枚を敷くよりも構造の工夫による振動吸収性が高いからです」。効果が高くしかもメチャ安い。大ヒットの理由がわかった。
改めて制振シートをみよう。定番モデルのBタイプは厚さ0.8と0.6mmの純鉄と純鉄の間に樹脂系の制振材を圧着させた3層構造。かなり重さがあり、手でノックしても金属の響きがしない。残響ゼロだ。「ボッ、ボン」じゃない。「コッ、コッ」と締まった音がした。
使い方はシンプルで、あらゆる機器の下に敷くだけだ。機器と設置面に絶えず発生し、音質に悪影響を及ぼす微振動を狙い打ち。オーディオボードとしても優秀で、振動吸収が極めて高いのが特徴で、振動を吸収して熱として逃がす仕組みだ。熱変換素材として最優秀な素材である。
製品は使用機器や環境に合わせ、様々なサイズが用意されている。今回筆者が試したのは一番大きな「B50」で490×445mmのもの。重さもかなりある。今回は大型サイズのためラック内で自由に、というわけにはいかなかったが、コンポ的に薦められるのがパワーアンプやレコードプレーヤーだ。これはメーカー推奨で、もちろんCDプレーヤーやスピーカーでもよい。
まずデノンのSACDプレーヤーで試そう。プレーヤー本体の振動対策は相当徹底しているはずだが……。「シートなし」の状態から「シートあり」にして比較試聴すると、まずノイズがほぼ消滅。ブラックアウトしたというか、音場のS/Nがまるで違う。いきなり激変だ。さらにノイズレスな方向に、透明感が大きくアップ。オペラのステージがすっきりと見通しよくすばらしく高鮮度に変貌した。その対比でダイナミックレンジが飛躍的にのび、クレッションドがせり上がって見上げるようだ。オーケストラがぶ厚い壁になった瞬間である。
ジャズはフォーカスが鋭く、プレーヤーの居場所がわかって定位鮮明。もたつかずキレもよい。ドラムは立ち上がりよく、音がスッとんでくる感じだ。これはリアル過ぎる。シートを敷いただけなのに。10万円クラスの高級ボードの表現力を凌駕してしまったか。コスパ10倍である。
次にパワーアンプでは、純度の向上がドライブ力に作用するようだ。すべての動きがよく、低音がしまってグリップが効く。リズムセクションが一段と華やかにかけあい、ダッシュのような立ちあがりをみせた。スピード感も上々だ。スピーカーは振動の影響がさらに大きい。
「シートあり」では背景S/Nはもちろんだが、静かなフレーズでの分解能や解像力をアップした。接触面が安定するせいか、音場の曖昧さや濁り感がすっきりと解消される方向である。今回はできなかったが、パワーアンプとスピーカーの両方に対策すれば、相互協力によるクオリティアップが期待できるはずだ。
最後にLINNの「LP12」に敷いてみた。効果は十分以上。フローティングタイプのプレーヤーだが、アナログの微振動が薄型制振シートによって吸収コントロールされるようで、空間表現が豊かに、より立体的に感じられた。古い盤や重量盤でなくても、気持ちのよい安定感が得られ、不思議だが針のトレース性能が上がり、音楽全体の情報量が増える印象である。サウンドは実にニュートラルで、質感の自然さや生々しさに驚いた。
試聴するなかでいくつかの発見もあり、改めてサンシャインボードの奥深さを体感させられた。
サンシャインの挑戦は楽しみで、最後に今後の新製品計画をうかがった。7月までにオールマグネシウム製のスーパーマルチインシュレーター。コストパフォーマンス絶大のXLR、LAN、USBなどのケーブルが登場の予定。さらに年内には “真” のマグネシウムアクセサリーのデパートを目指すそうだ。さあ何が出てくるか。ホームページでチェックして欲しい。
>>本記事は『オーディオアクセサリー185号』にも掲載中。詳細はこちらから
創業の礎ともいうべき存在、あらゆる機器に対応できる
今回は純鉄を用いた超薄型制振シートを集中的にレビューしよう。サンシャインといえば、最強の振動吸収率とハイスピードな物性を看板にしたマグネシウム製品のイメージが強いが(進藤社長はマグネシウム会社出身)、実はこの超薄型制振シートこそ会社創立当初の礎ともいうべき超ロングセールを記録。サンシャインのベストセラーというより、オーディオ界全体のベストセラー。この15年間で8万台の販売実績を誇る、大のつくスーパーヒット商品である。
確かにマグネシウムは優秀な素材ではあるが、それに固執することなく最良の素材にこだわっているそうだ。この純鉄シートを思いついたきっかけをたずねると、「マグネシウム1枚を敷くよりも構造の工夫による振動吸収性が高いからです」。効果が高くしかもメチャ安い。大ヒットの理由がわかった。
改めて制振シートをみよう。定番モデルのBタイプは厚さ0.8と0.6mmの純鉄と純鉄の間に樹脂系の制振材を圧着させた3層構造。かなり重さがあり、手でノックしても金属の響きがしない。残響ゼロだ。「ボッ、ボン」じゃない。「コッ、コッ」と締まった音がした。
使い方はシンプルで、あらゆる機器の下に敷くだけだ。機器と設置面に絶えず発生し、音質に悪影響を及ぼす微振動を狙い打ち。オーディオボードとしても優秀で、振動吸収が極めて高いのが特徴で、振動を吸収して熱として逃がす仕組みだ。熱変換素材として最優秀な素材である。
製品は使用機器や環境に合わせ、様々なサイズが用意されている。今回筆者が試したのは一番大きな「B50」で490×445mmのもの。重さもかなりある。今回は大型サイズのためラック内で自由に、というわけにはいかなかったが、コンポ的に薦められるのがパワーアンプやレコードプレーヤーだ。これはメーカー推奨で、もちろんCDプレーヤーやスピーカーでもよい。
いきなりノイズが消滅して、ダイナミックレンジが上昇
まずデノンのSACDプレーヤーで試そう。プレーヤー本体の振動対策は相当徹底しているはずだが……。「シートなし」の状態から「シートあり」にして比較試聴すると、まずノイズがほぼ消滅。ブラックアウトしたというか、音場のS/Nがまるで違う。いきなり激変だ。さらにノイズレスな方向に、透明感が大きくアップ。オペラのステージがすっきりと見通しよくすばらしく高鮮度に変貌した。その対比でダイナミックレンジが飛躍的にのび、クレッションドがせり上がって見上げるようだ。オーケストラがぶ厚い壁になった瞬間である。
ジャズはフォーカスが鋭く、プレーヤーの居場所がわかって定位鮮明。もたつかずキレもよい。ドラムは立ち上がりよく、音がスッとんでくる感じだ。これはリアル過ぎる。シートを敷いただけなのに。10万円クラスの高級ボードの表現力を凌駕してしまったか。コスパ10倍である。
次にパワーアンプでは、純度の向上がドライブ力に作用するようだ。すべての動きがよく、低音がしまってグリップが効く。リズムセクションが一段と華やかにかけあい、ダッシュのような立ちあがりをみせた。スピード感も上々だ。スピーカーは振動の影響がさらに大きい。
「シートあり」では背景S/Nはもちろんだが、静かなフレーズでの分解能や解像力をアップした。接触面が安定するせいか、音場の曖昧さや濁り感がすっきりと解消される方向である。今回はできなかったが、パワーアンプとスピーカーの両方に対策すれば、相互協力によるクオリティアップが期待できるはずだ。
最後にLINNの「LP12」に敷いてみた。効果は十分以上。フローティングタイプのプレーヤーだが、アナログの微振動が薄型制振シートによって吸収コントロールされるようで、空間表現が豊かに、より立体的に感じられた。古い盤や重量盤でなくても、気持ちのよい安定感が得られ、不思議だが針のトレース性能が上がり、音楽全体の情報量が増える印象である。サウンドは実にニュートラルで、質感の自然さや生々しさに驚いた。
“真”のマグネシウムアクセサリーのデパートを目指す
試聴するなかでいくつかの発見もあり、改めてサンシャインボードの奥深さを体感させられた。
サンシャインの挑戦は楽しみで、最後に今後の新製品計画をうかがった。7月までにオールマグネシウム製のスーパーマルチインシュレーター。コストパフォーマンス絶大のXLR、LAN、USBなどのケーブルが登場の予定。さらに年内には “真” のマグネシウムアクセサリーのデパートを目指すそうだ。さあ何が出てくるか。ホームページでチェックして欲しい。
>>本記事は『オーディオアクセサリー185号』にも掲載中。詳細はこちらから