PRブランドのこだわりが詰まった一台
北欧デザイン×機能性、さらに音質特化。defunc「TRUE AUDIO」はバランスの良さが光る完全ワイヤレスだ
洗練された北欧デザインと、ベストインクラスの機能性。誰にでもお薦めできて、普段使いにちょうどいい。defuncならではのこだわりと魅力に野村ケンジが迫る。
2015年にスウェーデンで誕生した新進気鋭のオーディオブランド「defunc(デファンク)」。「design」と「function」を掛け合わせた造語がブランド名の由来で、洗練されたデザインと価値のある機能性の両立をコンセプトとして掲げている。北欧らしさを備えながら、手頃な価格設定も魅力のdefuncが、このたび新たな輸入代理店を得て日本への再上陸を果たすことになった。そこで改めて本国担当者へのメールインタビューの内容も交えながら、このブランドと新製品について紹介していきたい。
現在、defuncブランドは35カ国以上で展開されている。ワールドワイドなものづくりを心がけていて、たとえばジェンダー問わず使えるカラーバリエーションを揃えていたりする。ブラックやホワイトに加えて、ネイビー、カーキ、レッド、そして落ち着きのあるピンク。いずれもトレンドに左右されず、普遍性の高い色を追求して選択しているそうだ。
また、完全ワイヤレスイヤホンの形状については、一貫してスティック型を採用している。これは、マイクが口元に近いため通話性能の面で優位性があることと、操作性のよさを追求した結果だという。確固たるスタイルは、単なる格好よさだけでなく、ユーザビリティーに配慮した作り込みによるものなのだ。
現在、入門クラスのインナーイヤー型「TRUE BASIC」と、音楽再生のクオリティに重きを置いた「TRUE AUDIO」が展開中。さらに今後は通話性能に特化した「TRUE TALK」も登場予定で、ユーザーが重視する機能ごとにキャラクター分けされたラインナップが用意される。
そんなdefuncの完全ワイヤレスイヤホンで、特に注目したいのは、もちろん音質面に注力した「TRUE AUDIO」だ。楕円形ノズルをもち、小型で軽量なイヤホン本体と指紋がつきにくいマット加工も相まって、良好な装着性を持ち合わせている。
機能については、Bluetoothは最新のバージョン5.3。コーデックはSBCとAACに対応するが、将来的にはアップデート等でLE AUDIOへの対応にも期待が持てる。連続再生時間は5時間(ケース込みで30時間)。また、IPX4の防滴性能も備えている。さらに専用アプリ「defunc TWS」が用意されているのもポイントだ。イコライザー調整やタッチ操作のカスタマイズ、見当たらない時に音を出して地図で確認できる「Find it」などを活用できる。1万円クラスの価格帯として充分な機能を備えている。
さて、実際のサウンドはというと、聴かせどころを心得た音色というべきか、出るところが出て引っ込むところが引っ込んでいるドラマティックな表現のサウンドだ。それでいて高域は鋭すぎず、聴き心地は悪くない。そのため、フロントラインの距離感が近く、リアルさを強く感じるヴォーカルやアコースティックギターなどが楽しめる点も魅力的。最新の打ち込み系やJポップよりも、バンド構成の演奏やジャズ、小編成のクラシックが似合うサウンドキャラクターだ。
なかでも、程よい湿度感を保つ、落ち着きのある男性ボーカルの歌声には惚れ惚れした。高音の伸びやかさと低域の付帯音が絶妙なバランスで整えられ、存在感のある伸びやかな歌声を楽しませてくれた。
Aimerなど、ややハスキーな歌声も悪くない。いっぽう、サラ・オレインやLiSAなどハイトーン系もなかなかよく、低域厚めのバランスとなっているのが功を奏してか、落ち着きのある丁寧な歌い方に感じられ好印象を持った感じられた。アコースティックギターやピアノなども素直な抑揚表現だったりと、金額を考えれば上出来な音質といえるだろう。
数時間試聴し続けたが、装着性のよさも納得できた。デザインはもちろん、トータルバランスのよさが光る製品となっている。
本記事は「プレミアムヘッドホンガイドVol.28 2022 AUTUMN」からの転載です。
(協力:株式会社THT Japan)
デザインを追求しながら使い勝手にも配慮されたモデル群
2015年にスウェーデンで誕生した新進気鋭のオーディオブランド「defunc(デファンク)」。「design」と「function」を掛け合わせた造語がブランド名の由来で、洗練されたデザインと価値のある機能性の両立をコンセプトとして掲げている。北欧らしさを備えながら、手頃な価格設定も魅力のdefuncが、このたび新たな輸入代理店を得て日本への再上陸を果たすことになった。そこで改めて本国担当者へのメールインタビューの内容も交えながら、このブランドと新製品について紹介していきたい。
現在、defuncブランドは35カ国以上で展開されている。ワールドワイドなものづくりを心がけていて、たとえばジェンダー問わず使えるカラーバリエーションを揃えていたりする。ブラックやホワイトに加えて、ネイビー、カーキ、レッド、そして落ち着きのあるピンク。いずれもトレンドに左右されず、普遍性の高い色を追求して選択しているそうだ。
また、完全ワイヤレスイヤホンの形状については、一貫してスティック型を採用している。これは、マイクが口元に近いため通話性能の面で優位性があることと、操作性のよさを追求した結果だという。確固たるスタイルは、単なる格好よさだけでなく、ユーザビリティーに配慮した作り込みによるものなのだ。
現在、入門クラスのインナーイヤー型「TRUE BASIC」と、音楽再生のクオリティに重きを置いた「TRUE AUDIO」が展開中。さらに今後は通話性能に特化した「TRUE TALK」も登場予定で、ユーザーが重視する機能ごとにキャラクター分けされたラインナップが用意される。
音質特化の新作「TRUE AUDIO」に注目
そんなdefuncの完全ワイヤレスイヤホンで、特に注目したいのは、もちろん音質面に注力した「TRUE AUDIO」だ。楕円形ノズルをもち、小型で軽量なイヤホン本体と指紋がつきにくいマット加工も相まって、良好な装着性を持ち合わせている。
機能については、Bluetoothは最新のバージョン5.3。コーデックはSBCとAACに対応するが、将来的にはアップデート等でLE AUDIOへの対応にも期待が持てる。連続再生時間は5時間(ケース込みで30時間)。また、IPX4の防滴性能も備えている。さらに専用アプリ「defunc TWS」が用意されているのもポイントだ。イコライザー調整やタッチ操作のカスタマイズ、見当たらない時に音を出して地図で確認できる「Find it」などを活用できる。1万円クラスの価格帯として充分な機能を備えている。
さて、実際のサウンドはというと、聴かせどころを心得た音色というべきか、出るところが出て引っ込むところが引っ込んでいるドラマティックな表現のサウンドだ。それでいて高域は鋭すぎず、聴き心地は悪くない。そのため、フロントラインの距離感が近く、リアルさを強く感じるヴォーカルやアコースティックギターなどが楽しめる点も魅力的。最新の打ち込み系やJポップよりも、バンド構成の演奏やジャズ、小編成のクラシックが似合うサウンドキャラクターだ。
なかでも、程よい湿度感を保つ、落ち着きのある男性ボーカルの歌声には惚れ惚れした。高音の伸びやかさと低域の付帯音が絶妙なバランスで整えられ、存在感のある伸びやかな歌声を楽しませてくれた。
Aimerなど、ややハスキーな歌声も悪くない。いっぽう、サラ・オレインやLiSAなどハイトーン系もなかなかよく、低域厚めのバランスとなっているのが功を奏してか、落ち着きのある丁寧な歌い方に感じられ好印象を持った感じられた。アコースティックギターやピアノなども素直な抑揚表現だったりと、金額を考えれば上出来な音質といえるだろう。
数時間試聴し続けたが、装着性のよさも納得できた。デザインはもちろん、トータルバランスのよさが光る製品となっている。
本記事は「プレミアムヘッドホンガイドVol.28 2022 AUTUMN」からの転載です。
(協力:株式会社THT Japan)