【動画あり】効果絶大、オーディオテクニカのドアチューニングキット「AT-AQ409」でクルマの音はここまで変わる

丁寧な施工で最大限の効果を発揮。手際の良さが光るプロの作業

さて、施工前の状態を確認したあとは、千葉県のカーオーディオ・カーセキュリティ専門店「サウンドエボリューション ログオン」に車両を持ち込み、いよいよAT-AQ409の施工をしてもらう。パッケージに同梱される制振材などの貼付け作業を担当したのは、同店の紅一点、デッドニングマイスターの小溝梨奈さんだ。

施工は基本的に説明書通り行っている。まずは2Way仕様の専用ヘラを使ってドアの内張部品(ドアトリム)をはがす。次にインナーパネルに貼り付けてある防水シートを剥がし、アウターパネルにバイブレーションコントローラー（アウターパネル用・インパクトビーム用）を装着。

そしてスピーカーユニット周りは（ポイントチューニング用）を装着。さらにインナーパネルのサービスホールをアルミガラスクロステープで塞ぎ、その上からダンピングアブソーバー（インナーパネル用）を装着する。その後、スピーカーユニットにサウンドプルーフィングウェーブを装着し、ドアトリムクリップにはクリップダンパーを装着。

仕上げはインナーパネルを取り囲むようにサウンドプルーフィングウェーブとサウンドプルーフィングテープを装着して、最初に取り外したドアトリムを取り付ければ作業完了だ。

小溝梨奈さんは、AT-AQ409を含むドアチューニングアイテムを数百台施工した経験のあるプロスタッフ。作業は1時間少々で終了した。印象的だったのは、キットの中にはたくさんのアイテムが入っており、適材適所の施工ができること。横で作業の様子を見ていたが、その手はスムーズで無駄がない。なお、内装の取り外しはメーカーや車両ごとにコツがあるとのことなので、可能であればプロショップに任せた方が良さそうである。

まるで車格が上がったような違い。高い静音性とカーオーディオの音質向上を確認

さて、改めて AT-AQ409を取り付けたデモカーで、下道から高速までを走ってみた。何と、店の駐車場から数十メートル走っただけで予想以上に静音効果があることがわかる。大袈裟に書きたくないのだが、びっくりするほど車内が静かになるのだ。

ガーと鳴っていたロードノイズのレベルが下がり、小さな段差を乗り越えた時のコツっとしたノイズも小さくなる。まるで車両剛性が少し上がったよう。もしくは性能の良いサスペンションに変えたような、車格が上がったような違いがある。

その印象は高速道路に入るとさらに強くなった。「ゴー」となっていたロードノイズや外部からの騒音が下がり、車内の静寂感が大きく上がる。取材スタッフと僕が話す声も普段通りの音量で問題なくコミュニケーションが取れるし、驚いたのはトンネルの中や並走する車両からの音も小さくなるのだ。施工したのはフロントのドア2枚だけなのに、予想以上の効果に嬉しくなった。

また印象的だったのはカーオーディオの音質向上で、施工前は音楽のディテールに付帯音が乗っていたのだが、音のディテールが前面に出てきて、高音域から中音域がクリアーになることでボーカルのリアリティも上がり、低音域のバスドラムやベースに立体感が出てくる。ちなみ本車両はメーカーノーマルのカーオーディオがついているのだが、それでも音が良くなる。また、車内の絶対的な騒音が下がっているので、ボリュームを下げても音楽のディテールが失われない。

AT-AQ409によってもたらされる効果は正直、予想以上だった。車内騒音が下がると、運転中のストレスが大きく下がるし、友達や同乗者の快適度が大きく上がるからドライブがさらに楽しくなる。そしてここまでの効果があると、高速を使った長距離ドライブでの運転手の疲労感も大きく改善されるだろう。小溝さんから聴いたのだが、一度AT-AQ409を施工したオーナーは、車両を入れ替えても改めて施工する方が多いという。

AT-AQ409は投入したコスト以上の車内空間快適化が感じ取れるアイテムだ。純正カーオーディオの音質向上も印象的だったので、本施工と合わせてスピーカー交換を行なえばさらに音質向上も見込める。また、オーディオテクニカからはAT-AQ409以外のキットやパーツの単品販売もされており、タイヤハウスの外側や天井部、ボンネットなどのデッドニングを行い、さらなる静音化も可能だというので注目したい。

（企画協力：オーディオテクニカ）