愛用のヘッドホンをいたわり、末永く付き合う。「mimimamo」カバーを使ってみた

ヘッドホン愛好家の悩みといえば、筆頭に挙げられるのが「イヤーパッドの傷み」。特に成人男性の場合、ヒゲがあたるために傷みは避けられない。表面ボロボロのイヤーパッドでは音自慢のハイエンド機も形無し、音質そのものに影響はないとしても気分は盛り下がる。皮脂やホコリも油断大敵、放置すれば見るも無惨な体となる。

この問題へ対処するには、イヤーパッドを新品に交換することがベストだが、物理的に交換できないヘッドホンは少なくない。オプション品が用意されているものもあるが、入手するまで日数がかかりがちなうえに、それなりの出費への覚悟も必要だ。

費用を抑えてイヤーパッドの傷みや汚れを予防する、そんな難問を解決するべく開発された製品が、VGP2023 SUMMER“そのほかヘッドホン/イヤホンアクセサリー”部門を受賞した「mimimamo（ミミマモ）」だ。よく伸びる布地がすっぽりイヤーパッドを覆うことで、皮膚との接触やホコリの付着を防ぐという趣旨のアクセサリーだが、予防だけでなく劣化が顕著なイヤーパッドの再生にも活用できる。傷んだイヤーパッド以外は何ら問題ないお気に入りのヘッドホンも、さらに付き合いを重ねることができるのだ。

■伸縮性バツグン、国内縫製の丁寧な生地がイヤーパッドを包む

mimimamoは吸湿・速乾性に優れるうえ抗菌・防臭加工、しかも肌触りがソフトな「テンセル」にポリウレタンを編み込んだベア天竺造り。0.5mmと薄い生地の伸び率は最大280％、その高い伸縮性がM（比較的小径のオンイヤー向け）とL（アラウンドイヤー向け）の2サイズ展開ながら検証済機種1,000以上という驚きのカバー範囲を実現している。「スーパーストレッチ・ヘッドホンカバー」という二つ名は、伊達ではない。

製造が国内老舗アパレルメーカーということもポイントだ。熟練した職人がひとつひとつ手作業で縫製するからこそ、ほつれやひきつれも無く、イヤーパッドをすみずみまで覆う均一な形状に仕上げられるのだろう。

カラーバリエーションも充実。ブラックのほかグレーやブルーなど単色タイプと、アーミーやオーシャンなど模様タイプの2系統、計11ものカラーが、M／Lサイズそれぞれに用意されている。ヘッドホン本来の雰囲気を保つもよし、この際オリジナリティを発揮するもよし、着替え感覚で楽しめるのもmimimamoという製品の面白さだ。