PRFPS/RPG/SPGなどゲームジャンルに最適な映像モードを用意
ゲーミングプロジェクター「X300G」で最上級の没入感!家中どこでも壁投写で極上のゲームプレイが叶う
X300Gならリビングでも書斎でも壁を100インチ・スクリーンにできる
スペックや機能を一通り把握したところで、X300Gを試していこう。プロジェクターを使うとなると、スクリーンが必須だと思われるかもしれない。もちろん、スクリーンがあれば映画館さながらの映像を楽しめるが、今回はX300Gの特長であるポータブル性を活かした使い方を考慮して、白い壁への投写で使用することにした。
まずは、書斎にX300Gを持って移動し、壁から約150cm離れた高さ80cm程度の棚の上に置いた。本機上面の中央付近にカーソル移動や決定操作に使うスティックがあり上下左右にそれぞれ「電源」「SOURCE」「BACK」「MENU」ボタンが並ぶ。電源をオンにすると壁に光が映し出される。正面に置いたつもりだったが、随分と歪んでいた。「自動3D台形補正」機能が「オン」だったためすぐに自動補正され、微調整が必要ないほど的確に歪みがなくなっている。
PlayStation 5とHDMIケーブルで接続し、まずは説明不要の名作FPSゲーム『DOOM Eternal』をプレイする。投写画面は縦120cmくらいなので、サイズはおよそ100インチ。部屋のカーテンを閉め、照明を消すと色彩が鮮やかな画面が壁に映し出される。書斎の壁紙には布のような加工が施されており、よく見ると細かい凸凹があるのだが、壁から2m近く離れて見ているためかまったく分からない。「自宅でこんな大画面を楽しめる日が来るとは」と感動だ。
色彩はテレビと比べても遜色なく、コントラストもはっきりしている。キャラクターの造形がシャープで、輪郭の色にじみや斜めの線がギザギザになるジャギーも分からないレベル。サウンドは高密度でエネルギー感ある骨太なもの。定位がきっちり正確とまでは言えないものの、画面の右なのか上なのか、といった情報はしっかり分かる。決して、安価な液晶ディスプレイの内蔵スピーカーのような、「とりあえず音を出せるようにしました」といった類いのものではない。
X300Gには、ゲームの特性に合わせて映像と音声をチューニングした「ゲームモード」が用意されている。3種類あり、「RPG」はロールプレイングゲーム用で映画のような落ち着いた色彩と重低音を強めたサウンドを組み合わせる。FPS用の「FPS」は、暗い部分を見やすくし、足音や銃声などを聞きやすくした設定。「SPG」はスポーツ向けとなり、肌や芝生の緑が鮮やか。サウンドは実況や歓声などの音声を聴きやすくしている。入力信号をもとに自動で判別するのだが、違いを確認するため今回は手動で切替えている。
映像とサウンドを「FPS」に切替えると、明るい部分がやや抑え目になり、暗い部分は雰囲気そのままに明瞭になった。応答速度が速く高リフレッシュレートなのはさすがで、動きは本当に滑らか。敵のアクションもヌルヌルで心なしか激しく感じられ、それこそテレビで遊んでいる時以上にゲームの世界に入り込めた。音質面では音の明瞭度がアップし、定位が分かりやすくなった。一方で、銃声の刺激がやや強まったので、好みによって他のモードを選ぶのも手だ。
ゲームを進めて行くうちに、画面の隅から来る敵への対応が難しいことに気付いた。画面が大きいのはよいが、全体を視覚に収めにくかったのだ。そこで、デジタルズームを使い画面を85%程度まで小さくすると、引いた視点で画面の四隅まで視界に収まるようになった。それでも、自宅で使っている55型テレビよりも大迫力にゲームを楽しめた。
高性能&大画面でテレビ以上にゲームの魅力を引き出すX300G
書斎から寝室にX300Gを持って行き、壁から約170cm離れた床に置いた。底面にスタンドがあり、仰角を無段階で調整できるためここではやや上を向けた。電源をオンにし、自動補正が完了すると、投写画面は縦が約130cmあった。書斎より大きいおよそ110インチということになる。
アクションゲームの『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』を遊ぶ。アクション用のゲームモードがないため映像はデフォルトの「HDR10」、サウンドは「シネマ」にした。本作は高層ビルが並ぶ街中を、壮快に駆け回るアクションゲームだ。
実写さながらの美しい映像が滑らかに動いてスピード感抜群。高いビルから振り子のように移動する場面では、下に振られて落ちる映像で思わず体がこわばるほどリアルだ。アクロバティックな戦闘シーンでは、敵と自分がめまぐるしく入れ替わるが、大画面かつ高精細で視認性が高いため、キャラクターの肌の色や顔かたちも選別でき、今誰に対して攻撃しているのかが分かりやすい。
もう一つ、レースゲームの『グランツーリスモ7』をプレイした。ゲームモードはサーキットの緑が映えることを期待し「SPG」を選択した。色味もさることながら、ハンドルやダッシュボードの映像が実写に近いサイズ感で、没入感がこれまで体験したゲームの中でも最上級。音質がよいため、エンジン音や他車が周囲にいる感覚も実車のよう。
高速道路を模したコースでは、本当に運転しているかのような感覚になり、無意識のうちに普段のようなスピード感で車線をまたがないよう走っていた。同じコースを55型テレビでもプレイしていたが、やや離れた視点からゲーム画面として見ていた感覚で、没入感はあまり得られなかった。視覚の違いによる感覚の差は思いのほか大きい。
今回、ゲームを中心に「X300G」を試したが、同じタイトルでもテレビでプレイしたときよりも没入感や感動は上回っていた印象だ。それは、単に大画面だったからではなく、高輝度かつ高精細な映像を遅延なく滑らかに高音質で楽しめたという、ハイスペックがあってこそ。ゲームに込められた本質的な映像美や醍醐味をしっかり引き出して、プレーヤーに届けてくれたのだろう。
スクリーン不要で壁に映して楽しめる簡便さや、簡単に持ち運べる事も本機の大きな魅力。自宅で部屋を変えて遊べるだけでなく、ゲーム仲間の家に持って行って、みんなで大きな壁に映して楽しむこともできるのだ。X300Gはゲームを楽しむ深さだけでなく、幅まで広げてくれる「ゲーミングプロジェクター」の名にふさわしい逸品だ。
(提供:ベンキュージャパン株式会社)