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<連載>オーディオアクセサリーひとくちレビュー

【ミニレビュー】カートリッジを入れて3分でノイズが激減。SFCの除電ケース「SK-Diversity」

公開日 2024/10/28 06:30 園田洋世
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今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今月は、レコード再生にまつわるアクセサリーをピックアップしてお届けする。今回は、静電気対策のエキスパート、SFCの小型ケース「SK-Diversity」をテスト。カートリッジやイヤホンなどの小物を入れるだけで除電が完了する便利アイテムである。

SFC 小型除電ケース「SK-Diversity」(13,200円/税込)

パチパチノイズが激減し音数も増える



SFCの「SK-Diversity」は、内部に除電繊維が敷き詰められているコンパクトで軽量なケース。収納したイヤホンやアナログカートリッジを直接除電するという。

「SK-Diversity」の蓋を開けたところ。内部に除電繊維が敷き詰められている

シェルに取り付けた状態のアナログカートリッジを入れて蓋をして3分ほどしてから取り出し、そのカートリッジをトーンアームに装着して聴いてみた。驚くほどノイズフロアが下がる。パチパチノイズも激減。しかも音数が増えている。

ヘッドシェルを装着したカートリッジを入れるとちょうどいい大きさ

ユボー&ヴィア・ノヴァ四重奏団による「フォーレ:ピアノ五重奏曲 第1番ニ短調Op.89」は高まったS/Nがこの演奏の繊細なニュアンスをきめ細かく伝える。ヴィオラの陰翳感、チェロの彫りの深さが素晴らしい。

グラシェラ・スサーナ『76/45』もノイズフロアが俄然低くなり、ギターやドラムスの音像は立体的に浮かび上がり、スサーナの声は濃厚に。ストリングスは鮮度感が向上して音像クッキリ。ベースは伸びやかで気持ちいい。「SK-Diversity」、これは必需品だ。

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