新製品批評
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他メーカーも参入しやすい間口の広い技術

DETは、内外のテレビメーカーに広く提案できる魅力ある技術である。独創的な新技術を他に先駆けて提案してきた、ビクターならではの画質への執念が見られる。こうした映像美を追求する姿勢は同社の伝統であり、その姿勢は、テレビで絵画の世界を描きたいと言う永遠のテーマに結びついている。DETのもたらす超高画質は、映像の質感を大幅に向上させる基幹技術として、他メーカーも注目しているはずだ。

このDETを採用したいという要望に対し、拒む理由を同社は持たないはずである。むしろそうした提案は歓迎されよう。テレビ業界全体の底上げにつながるほか、ユーザーの満足度が飛躍的に向上するからだ。日本発のテレビ技術として、世界に発信するという意義も大きいはずだ。

今後DETは、ブラウン管テレビへの積極的な展開のほか、PDPや液晶テレビなどの画質向上にも貢献していくはずだ。

 


プラズマワイドテレビ「AV-42PD1(上)とパーソナルDVDシアターシステム「LT-15DV1(下)。いずれも日本ビクター。今後は、ブラウン管以外のディスプレイにもDET技術が活かされそうだ