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  ma_7a_pic cakeway by Roland「MA-7A
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POINT
 ・ベースエンハンサーでサブウーファー並の重低音を実現
 ・PCリスニング以外の用途にも使えるモニタースピーカー
 
●SPEC
ユニット

カーブド・コーン型90mmフルレンジ

インターフェース <入力>ステレオRCA、ステレオミニ×1(フロント)<出力>ステレオミニ(ヘッドホン)×1、外部サブウーファー
総合出力 14W(7W+7W) カラー スタンダード、ブラック
周波数特性 90Hz〜・0kHz 電源

電源トランス内蔵 AC100V(50/60Hz)

外形寸法 145.0W×215.0H×187.6Dmm(L)
145.0W×215.0H×194.2Dmm(R)、
質量 3,400g(L)、1,800g(R)

基本性能
 ○ サブウーファー顔負けのベースエンハンサー
キーボードやシンセサイザーをはじめとする楽器やスタジオ機器などの世界的メーカー、ローランド。スピーカー作りにおいて、音楽製作側からのアプローチは、オーディオ側とのそれとは異なる場合も多い。(この企画で既に登場したロジクールの場合は、PC周辺機器メーカーからの視点で、斬新なスピーカーを送り出している。このような各業界の参入が、アクティブスピーカーの世界を面白くしているともいえる)。

このモデルの最大の特徴はベースエンハンサー。サブウーファー顔負けの迫力ある重低音を轟かせることが可能だ。トーンコントロールも搭載。しかし、調整の幅が大きいだけに、ベストなポジションへ追い込むのが難しいと感じるかもしれない。入力は2系統。

         
  ma_7a_pic1   ma_7a_pic2  
 
典型的なモニタースピーカーのたたずまい。重量感のあるデザインもかっこいい
 
スピーカーフロント部にはサウンド調整機能がたくさん装備されている
 
         
音質のクオリティ
 ○ 低域のコントロールがやや困難か

確かにベースエンハンサーの威力は絶大だ。しかし、通常のリスニングでここまでの迫力が必要かどうかは、好みの問題としたい。通常はベースエンハンサーはオフで、それで低音が欲しいと思った際には、トーンコントロールで調整する方がベター。ベースエンハンサーが活躍するのは、小音量でアコースティック楽器の演奏を再生する際や、PCでハリウッドのSFやアクション映画を鑑賞する時のみと、筆者は感じた。このようにこのスピーカーは低音の調整がキモだ。一方で中高域は引き締まっており、バランスも良好。

デザイン・設置性
 △ インシュレーターは活用したい

スクエアでオーセンティックな形状。オンキヨーのGX-70HD同様、しっかりしたデスクにセッティングすれば、本来の性能が引き出せる。またインシュレーターを活用すれば、低音をすっきりさせることができるはずだ。
         
  ma_7a_pic3   ma_7a_pic4  
 
サイズはやや大きめ。十分な設置スペースを確保しよう
 
背面端子部
 
         
  ma_7a_pic5      
  カラーは2種類ラインナップ      
まとめ
PCでの音楽鑑賞に加えて、電子楽器の演奏やDTMの現場での使用も視野に入った音作りだと感じた。低域も含めたサウンドの調整範囲が大きいのだ。アクティブスピーカーを、そのようなさまざまなシーンで活用したい人向け。

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