画質のレビューは次回以降でくわしくお届けする予定だが、基本性能がLXシリーズと同等なだけあって、この価格帯では群を抜く画質を実現していることを、まずは報告しておこう。
この記事が公開されている頃には、店頭でSシリーズ展示が始まっているはずだが、そこでSシリーズの実力をかんたんに確かめる方法がある。これから本番となるウィンタースポーツの中継で、雪や氷の「白」を見比べてみてほしい。Sシリーズが、雪山やスケートリンクの氷をまばゆいばかりの純白で描き出し、清冽な印象を与えることがお分かりいただけるはずだ。この「白」の美しさと質感の高さは、店頭で他のモデルと見比べても一目瞭然なので、ぜひご自身の目で確かめていただきたい。
また白の色味の見え方は、人間が白と思っているものを白と認識しようとする「色順応」と言う生理反応により、テレビを設置している部屋の照明色などに左右される点にも注意したい。通常、色温度が一定のテレビの場合、日中に外光が差し込む部屋では、テレビの白が黄ばんで見え、また夜に電球色で照らされた部屋では、青みを感じる事になる。極端な例では真昼の中継なのに早朝や夕方の印象になってしまうこともあり、好ましくない。
Sシリーズは、LXシリーズ同様に、部屋の照明色を検知し、画面の色温度を自動でコントロールする「好画質センサー」が搭載されているので、画面の多くを白い雪や氷が占めるウィンタースポーツ中継を楽しみにはうってつけといえる。
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