では、実際にAQUOS DS6ラインを明るい部屋で視聴してみよう。明るい環境では、テレビ局の制作現場で使用されているスタジオモニターと同じ9,300Kの色温度に設定される。店頭デモ用映像を再生すると、赤の力強さ、透明感あるブルーと、明部の鮮烈な色再現が印象的だ。同時に暗部もしっかりと締まり、暗部階調が表現できていることにも注目したい。
搭載しているパネル自体はAQUOS EXラインと同等とのことだが、パネルのポテンシャルが引き出されると、画質がこれほど変貌するものかと驚きを禁じ得なかった。高速にパンする映像で動画解像度をチェックすると、「Wクリア倍速」の効果により撮影時のぼやけが効果的に除去されていることが実感でき、その映像のキレ味は特筆できる。残像感が目に見えて解消する効果は、他社の最新の倍速駆動に比べても高いレベルにある。
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視聴時に使用したデモ映像でWクリア倍速の高い効果を確かめることができた
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色味を鮮やかにしたチューニングはあくまでもリビング志向。しかし、明部は伸びやかに、さらに同時に暗部コントラストは従来以上に深く沈むために全体の遠近感がよりリアルに感じられる。
人物に注目すると、程良く輪郭を強調しながらも全体的にはナチュラルなタッチで、自然な映像という印象。ノングレアパネルによる映り込みの少なさもあり、リビングで見るために最適化した映像として完成している。
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