「アクティブコンディショナー」の効果によってコントラスト感が向上し、ノイズ感が収まった映像では、最初に紹介した「Wクリア倍速」の効果がいっそう際立つ。やや明るめのリビングルームで家族がいろいろなコンテンツを楽しむ場合など、常用をお薦めしたい機能である。
映画モードでは倍速駆動やアクティブコンディショナーをオフにすることにより、従来のAQUOS同様、原画に忠実な映像を再現することもできるわけだから、画質調整に精通した映画ファンは両方の設定を上手に使い分けるといいだろう。
DS6ラインが従来モデルに比べて消費電力を大幅に抑えていることは仕様を見れば明らかだが、それを実現できた主な理由として、きめ細かいバックライト制御の存在が大きい。バックライトを単純に減らしただけでは画質への影響が大きく、明るさムラが発生するおそれがあるが、DS6ラインではその心配はないとみてよい。「アクティブコンディショナー」がコントラスト感の改善に寄与していることもあり、実際の映像は、高輝度・高コントラストパネルを導入した場合の印象に近いのだ。
画質を向上させたうえで電力消費も抑えるという志向は、これからの社会環境の変化を見据えたアプローチとして高く評価できる。
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