その一方で、世代を一新することをいったん決断したときには、意匠面も含めて、かなり思い切った変更をするというのがマランツの流儀でもある。10年間といえば技術的な蓄積も相当な規模に達するうえ、デザインの潮流や消費者の嗜好も大きく変化する。それらを考慮したビッグ・モデルチェンジが、まさに今回のセパレートアンプを契機に導入されることになったのである。
マランツが社内向け開発コードで「M-1」と名付けた今回のリニューアルは、そうした背景をベースに行われる一大プロジェクト全体をさす呼び名である。新世紀を代表するデザインを目指すというのが名称の由来と想像するが、いずれにしても今回の新デザイン導入は当然ながら今回のAV8003とMM8003だけで終わるものではない。底流にはピュアオーディオの製品で好評を博しているニュープレミアムデザインがあり、その流れを受け継ぎながら、マランツブランドとしての統一したイメージを作り出していくことを狙っている。
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