信号の入り口から見ていくと、撮像素子は1/2.8型のCMOSセンサーで、これは米国のAlta Sens社と日立の共同開発。プログレッシブ式で原色カラーフィルターを採用しており、動画撮影時は総画素数約530万画素のなかからフルハイビジョン画素相当分(約207万画素)を切り出して利用。静止画撮影時は432万画素を使用する。周辺部の画素は動画用の電子式手ぶれ補正に利用する領域だ。特に静止画撮影時の精細度の高さが目を引き、他社のハイビジョンカメラとの差異化が期待される部分である。
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総画素約530万CMOS撮像素子 |
画像処理LSIは、大画面視聴を想定してS/Nと色純度の大幅な改善を実現したフルハイビジョン用LSIを自社で開発。Advanced CCM(Correlative Coefficient Multiplying Method)は、DVDモデルのアルゴリズムを進化させたもので、特に輝度変化の大きい部分での色の純度向上が期待できるという。
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映像処理LSI |
映像・音声コーデックLSIは今回の核心技術の一つで、演算能力の高さを生かして複数コーデック(MPEG4 AVC/H.264、MPEG2、JPEG)に1つのLSIですべて対応。さらに、MPEG4 AVC/H.264からMPEG2へのダウンコンバートもこのLSIでサポートすることが特徴だ。DZ-BD7Hはこの機能を利用し、HDDに記録したHD映像をMPEG2に変換してDVDにダビングすることができる。
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映像音声コーデックLSI |
同LSIは動き予測技術として、16×16画素のマクロブロックごとにフレーム/フィールド処理を切り替えて動画時の精細感を確保する適応型処理を盛り込み、さらにフレーム間予測とフレーム内予測を組み合わせた符号化を導入し、記録レートと画質のバランスを追求。ビデオカメラの場合、消費電力を抑えることも重要な課題であり、今回のLSIはその点でも満足のいく性能を達成している点に注目したい。このコーデックLSI「Picture Master Full HD」も日立の自社開発で、カメラだけでなくさまざまなフルハイビジョン機器への応用が期待される注目デバイスである。
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