まずCDのボーカル。ダイアナ・クラールの新譜は、ビッグバンドとともに聴かせるスイング感がポイント。管弦楽はベートーヴェンの「第9」の合唱を、SACDはマーラーの「巨人」のオーケストラを、ともにライブ盤である。生き物のようなオーケストラの機能美が楽しめる「巨人」と、各タイトルともにサイモン・ラトルと小林研一郎という名コンダクターの、ドライブ感溢れる指揮に、PureAVシリーズがどう反応するかが楽しみだ。SACDではキャロル・キッドの繊細なボーカルもいい。映画『シュリ』で流れたあのメロディ『When
I Dream』をしみじみ聴きたい。あとはSACD、DVDオーディオともにサンプラー盤を用意した。エクストンからはピアノ曲を集めてみたが、音形のくずれがないかを確認する。S/Nや響きの余韻もチェックしよう。『感動!DVDオーディオ』はリンダ・ロンシュタットや浜崎あゆみの女性ボーカル、長谷川陽子のチェロ、クイーンのロックタイトルの生々しさが、192/24、96/24といった超高音質録音で楽しめるはずだ。