新製品批評
Phile-web >> 製品批評 >> パイオニアDVDレコーダー>> 「DVR-77H/99H」プロフィール


ユーザー待望のハードディスク搭載モデル

HDD搭載DVD-R/RWレコーダー
PIONEER「DVR-77H」(上)
 \OPEN(予想実売価格14万円前後)
PIONEER「DVR-99H」(下)
 \OPEN(予想実売価格17万円前後)
(写真はクリックで拡大)

「DVR-77H」「DVR-99H」は、DVD-RWユーザーが待ち望んだ大容量ハードディスク搭載のDVD-R/RW録画機である。77Hは80GB、99Hは120GBのハードディスクを搭載している。VRモード、ビデオモードの最高画質録画モードでは、音声のリニアPCM記録が可能。マニュアルモードでは録画内容や時間にあわせて、32段階の細かな設定が選択できる。もちろん、ハードディスクのシーク速度の高さを活かした追いかけ再生や同時録再といった機能も装備している。

本機のみの高速ダビングやワンタッチダビングなど魅力的な機能を満載

最大約24倍速を誇るDVD-Rへの高速ダビングは、両機のみが実現する魅力的な機能だ。録画時のビットレートにもよるが、高速記録に対応する新規格のDVDメディアを使って、1時間番組なら最速で約2.5分間でのダビングが可能となる。また本機はフロントパネルとリモコンに「ワンタッチダビング」ボタンを搭載し、ボタン一つでHDD上の録画タイトルを頭から最後まで簡単に高速ダビングできるよう、操作性の向上が図られている。


本機に搭載された80GBのハードディスク

高速ダビングはRWディスクのVRモードだけではなく、RW/Rディスクのビデオモードにも対応している。DVDプレーヤーとの高い再生互換性をうたうDVD-R/RWディスクに高速ダビングという付加価値が加わったことで、ユーザーがDVD-RWを選択する強力な意義が生まれた。エントリーモデルの「DVR-55」と同様、ビデオモードで記録したDVD-RWディスクについて、録画済み番組を消去することなくファイナライズを解除し、追記できるようになった点も特筆しておきたい。

 

COLUMN DVR-99Hの大容量ハードディスクはこんなに便利
DVR-99Hの基本構成と機能は先行して発売されたDVR-77Hと共通だが、内蔵ハードディスクの容量は、80GBから120GBへと、一気に1.5倍に増量されている。どんどん録りためて、保存したい番組だけDVDにダビングするというハードディスク内蔵型レコーダーのメリットが、いっそう生きてくる製品といっていいだろう。

たとえば、画質劣化がほとんど気にならないSPモードで録画した場合、本機では51時間を超える録画ができることになる。仮に1日当たり3時間半録画したとしても、2週間分のエアチェックをカバーできる計算だ。複数の番組を毎日録画する熱心なエアチェック派でも、番組の整理は1ヶ月に2回で済む。また、海外など長期の旅行に出かけるときも、これだけ容量に余裕があれば安心できるだろう。

画質はそれほど問わず、一度見たらすぐに消してしまうような番組なら、LPモードで十分用が足りるはずだ。その場合の録画時間は約102時間に増え、録画できる時間はさらに2倍に伸びる。

単体のハードディスクレコーダーはもちろんのこと、DVDとのハイブリッド型の場合も、内蔵ハードディスクドライブの容量が大きすぎて困るということはない。40GBよりは80GB、80GBよりは120GBの方が最終的な使い勝手が優れているのは明らかだ。録画時間が長い機種を探しているなら、既存モデルの増量サービスを利用するよりも、最初から120GB搭載機を選ぶのが賢明な方法といえる。

 

DVR-77H/99Hの背面端子部。仕様はDVR-55と同一

 

  DVR-77H/DVR-99H
  HDD
(77H/99H)
DVD
録画モード VRモード ビデオモード
再生機能 再生可能メディア - DVD-Video、DVD-R、DVD-RW、CD、VCD、CD-R、CD-RW
バーチャル
サラウンド
- - ○(ファイナライズ後)
ディスクナビ ○(ファイナライズ前)
シームレス再生 - -
CMスキップ
録画機能 メディア DVD-R - - ○(Ver 2.0・2.0/4x)
DVD-RW - ○(Ver 1.0・1.1・1.1/2x) ○(Ver 1.1・1.1/2x)
HDD 80GB/120GB -  
録画モード
最大録画時間
FINE : 約17/26時間
SP : 約34/51時間
LP : 約68/102時間
EP : 約102/153時間
MN : 約17-約102時間/約26-約153時間
(32 ステップ)
ただし、1回の連続録画は6時間以内

FINE : 約1時間
SP : 約2時間
LP : 約4時間
EP : 約6時間
MN : 約1-約6時間 (32 ステップ)

VBR記録
ディスク予約 -
ジャスト録画 -
Gコード予約
オートスタート録画 -
ワンタッチ録画
予約番組数 本体予約 32番組/1ヶ月
リニアPCM音声記録 ○<FINE,MN32>(DV入力除く)
編集機能 ディスク名・タイトル名入力 ○(漢字・英・カナ・数)
テンキータイトル入力
静止画一覧付きタイトルメニュー作成 - - ○(ファイナライズ後)
タイトル消去 ○(容量は増えない)※1
チャプター消去 - -
プレイリスト - -
編集単位 - フレーム タイトル
チャプターマーク - ○(任意) 10分/15分/なし
取り消し -
ダビングリスト編集 -
画質 プログレッシブ 2-3プルダウン方式
動き適応型
デジタル・ノイズ・リダクション コンポーネントフレームDNR・PRO
3次元 Y/C分離
デジタルTBC
ピクチャークリエイション
明るさ補正 ○(画質設定:黒レベル)
輪郭補正 ○(画質設定:ディテール)
受信チャンネル VHF 1〜12ch
UHF 13〜62ch
アナログBS 1、3、5、7、9、11、13、15 ※2
CATV C13〜C38ch※3
HDD機能 同時録再、追いかけ再生 (HDD)
グループ検索機能
ワンタッチダビング ○(HDD←→DVD)
高速ダビング ○(HDD→DVD)
レート変換ダビング ○(HDD←→DVD)
ジャストダビング ○(HDD→DVD)
フレーム編集ダビング ○(HDD→DVD)
MOVE対応 (1回のみ録画可能番組) HDD→DVD-RW(VR)
更新録画
タイトル毎リジュ-ム
おたすけ録画
入出力
端子
入力 映像/音声 3系統(内前面1系統)
S映像 3系統(内前面1系統)
BSデコーダ 検波入力・ビットストリーム入力
出力 映像/音声 2系統
S映像 2系統
デジタル音声 光デジタル1系統
コンポーネント出力端子 1系統
D出力端子 D1/D2出力1系統
BSデコーダ 検波出力・ビットストリーム出力
DV入出力端子
  SRコントロール入力端子
外形寸法 420(W)×95.5(H)×360(D)mm
本体質量 6.4 kg
電源電圧 AC100V 50/60Hz
消費電力 55 W待機時0.74W(ただしFLオフ時)
リモコン Gコード対応リモコン