■録画を開始する時間にズレがあるので注意
CSデジタルやBSデジタルの外部チューナーを接続してエアチェックする場合にそなえて、DVDレコーダーには、映像信号を検出して録画を開始する自動録画機能が用意されている。同様な機能は従来のアナログビデオにもあったが、DVDならではの注意点はあるのだろうか。
外部入力の自動録画機能は、パイオニアはオートスタート機能、シャープは外部自動録画機能、パナソニックはEXT LINK録画といった具合に、名称はそれぞれ異なるが、内容はどれも同じ。外部チューナーの電源が入り、映像信号が入力されると、録画をスタートさせるというものだ。BSデジタルやCSデジタルのチューナーには、EPGと連動した番組予約機能が用意されている。予約操作は実に簡単で、番組表から目的の番組を選んで予約ボタンを押すだけだ。チューナーの電源を切って予約待機状態になったら、DVDレコーダー側で自動録画機能をオンにすればよい。
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ビクターCSデジタルチューナーとDVR-7000を組み合わせた例。背面の専用入力に接続しないと、連動しないので注意
(左背面端子部写真はクリックで拡大) |
そのとき問題になるのは、DVDレコーダーの立ち上がり時間だ。録画スタートまでの時間が長いと、番組の頭が欠けてしまうおそれがある。パイオニア、シャープ、パナソニックのレコーダーで実際に試してみたところ、3台とも電源が入ってから15〜20秒で録画が始まることがわかった。問題はチューナー側だが、ビクターのCSデジタルチューナーTU-VCS1はかなり早めに電源が入るので問題はない。一方、パナソニックのBSデジタルチューナーTU-BHD200は、標準の設定ではあまり余裕がなく、場合によっては間に合わない可能性がある。
そこで方針を転換し、チューナー側からレコーダーを制御することを考える。TU-BHD200には、チューナー付属の赤外線ユニットを利用して、外部接続のビデオデッキやDVDレコーダーの電源オン/オフと録画開始/停止を制御する機能がある。録画機をDVDレコーダーに設定すると、開始時間が遅れないように、ビデオデッキを接続した場合に比べて早めに電源が入るので、スタートが遅れる心配はない。さらに、録画開始時間と停止時間を1分ずつ補正する機能もあるので、時間差が気になる場合は、修正も可能だ。
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チューナーに付属されている赤外線ユニットを利用すれば、外部に接続されているビデオやDVDレコーダーの電源オン/オフと録画開始/停止を制御することが可能だ |
入力信号を検出する自動録画方式の場合は、予約時間の前にチューナー側の電源を入れられないという弱点があるので、予約方法としては、パナソニックのBSデジタルチューナーが実現している機能の方が安全性は高い。特に、電源投入後、録画開始まで時間がかかるDVDレコーダーの場合は、チューナーとの組み合わせを慎重に選ぶべきだろう。
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