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シャープな低音を再現するサブウーファー「316SW」 |
映画のサラウンドは、ダビングステージでのいわば作られた音。だがそこには作品のそのシーンに相応しい素材音や音楽、効果音が盛り込まれいるはずだ。まず一聴してわかるのがセリフのリアルさだろう。妙に太くならず、だがしっかりと声の襞をとらえて微妙な感情表現を伝えてくる。ささやくようなセリフまわしなど、微弱音再現を得意とするTDスピーカーの面目躍如たるところだ。LFEはズシンという重量感こそサイズなりのところもあるが、それをカバーして余りある低音域の解像力やシャープさを有する。このLFEを含めたエフェクト音が実にキメが細かく、的確な描写力をもつのだ。例えばスリラー系の映画など、不気味なエフェクトがそっと背後から忍び込んだり点から点へとシャープに移動する。映像とみごとにシンクロしており、この精密な空間表現もさすがである。
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