ビクター・プラズマディスプレイ「PD−42DT3」を
専用テーブルトップスタンド(別売) に設置
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評論家・井上千岳氏が探る
EXE・DDシアターシステムの実力
いま話題のプラズマ・ディスプレイの中でも、ビクターのEXEはひときわ異彩を放っている。なんといっても画質の次元が高いからだ。その代表的な存在が、42型のPD−42DT3である。PD−42DT3ではXGAパネルを採用している。
XGAというのは1024×768画素で構成され、すなわちハイビジョンに対応したパネルである。従来の地上波レベルのパネルでは853×480画素だったから、どれだけ精細になったか数字の上でも明らかであろう。
この高精細パネルを生かすのがDET回路である。デジタル・エモーショナル・テクノロジー。地上波の525iからBSデジタルの750p、1125iまで様々な信号フォーマットを変換して、ハイビジョンの画素数に応じた最適な画質を得る独自の技術である。単純に倍数をかけて画素数を増やそうとすれば、どうしても半端が出てしまう。2本の走査線を3本で表現するようなことになるからである。
プラズマや液晶のような画素タイプのディスプレイでは、走査線と画素とがぴったり合っているときに最もきれいな映像が得られるのだ。DETはそれを演算によってパネルの画素数と整合が取れるようにしたものと考えていい。これによって地上波レベルのソースでも、無理のないハイビジョン・レベルの精細度に引き上げることが可能なわけである。
この画素変換回路に、プラズマとしては初のハイビジョン2−3プルダウンを加え、滑らかな動きを実現するのがDETというわけである。
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