◆長い経験が培ったハイレベルな画質
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「P42HHS10」の正面/側面写真とリモコン。(すべてクリックで拡大) |
富士通ゼネラルは早期からPDP市場を牽引してきたメーカーのひとつである。最近は、豊富な経験を生かして独自のデジタル映像処理技術である「AVM」を開発し、PDPの画質向上に多大な貢献を果たした。その成果が認められてエミー賞を授与されたことは記憶に新しい。
本機は、AVMをさらに進化させたAVM plusを搭載する最新モデルである。同社は、本機を皮切りに同等な構成の50V型、61V型の製品を来春にかけて順次投入していく。
そのAVM plusは、IP変換にDCDiを採用しているほか、HDCPに対応したDVI-D端子を搭載。さらにビデオデコーダー回路など周辺部のチップ構成を見直すことによって、地上波などアナログ放送も含めて総合的な画質改善を図っている。DVI-D端子はマルチセレクター側に入力をそなえるほか、ディスプレイとの接続にもDVIを採用し、高品位な伝送を目指していることが特徴だ。
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◆映画再生時の画質を徹底して追い込んだ
パネルはピーク輝度を従来機種に比べて300cd/m2向上させた新ALISパネルを採用している。ALISは独自の工夫によって1024×1024画素の高精細表示を可能にする方式で、特にハイビジョン信号の表示性能が優れていることが特筆できる。今回は、AVM plusとの組み合わせによって階調再現力を従来以上に高め、映画再生時の画質を重点的に追い込んでおり、ホームシアターを視野に入れた設計思想がうかがわれる。
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マルチセレクター「P-TU4H10」。HDCPに対応したDVI-D端子を備え、対応DVDプレーヤーと組み合わせれば、デジタルで映像信号を入力できる(写真はクリックで拡大) |
画質調整機能は大幅に強化、拡張された。映画再生を想定したファインモードでは、新たに設けられた「プロセッティング」を呼び出すことにより、13段階の輝度調整、31段階の黒レベル調整、15段階の色温度調整など詳細な設定変更が行えるほか、RGB独立のゲイン調整にも対応している。これらの調整値は合計8パターンを登録することができ、ソースに応じた選択ができるようになった。調整項目の表示も日本語表示になり、わかりやすく改善されている。
画質の特徴は、巧みな暗部階調のコントロールと、素直な輪郭再現に見出すことができる。DVDの再生画像は質感描写がていねいで、色再現にも偏りがない。対応機種は限られるが、DVDプレーヤーをDVI端子経由で接続した場合の精細感の高さと安定感の高さも印象に残った。HD画像はALISならではの精細感に適度なコントラスト感が加わり、こちらも向上が著しい。
主な仕様 |
機種名 |
P42HHS10
(ディスプレイ部)
P-TU4H10
(マルチセレクター部) |
消費電力(W) |
ディスプレイ部385W
マルチセレクター部18W |
外形寸法(cm)
(幅×高さ×奥行)
(突起部含まず) |
ディスプレイ部
103.7×64.2×8.5
マルチセレクター部
43.0×9.5×37.0 |
質量(kg) |
ディスプレイ部28.5
マルチセレクター部4.5 |
画面サイズ(cm) |
42V型ワイド
92.2×52.2 |
表示画素数(画素) |
1,024×1,024 |
表示色 |
1,677万色 |
入出力
端子 |
ビデオ入力 |
ビデオ/S映像/D4端子:3系統
ビデオ/S映像:1系統(前面) |
S映像入力 |
D4端子 |
コンポーネント入力 |
2系統 |
アナログRGB入力 |
2系統(1系統はビデオ/S映像と共通) |
デジタルRGB
端子 |
1系統(HDCP対応DVI-D) |
音声入力 |
6系統(RCAピン:各ビデオ入力に対応)
2系統(ミニジャック:RGB入力に対応)
2系統(光デジタル) |
音声出力 |
1系統2端子(光デジタル/RCAピン) |
スピーカー出力 |
10W+10W(6Ω) |
受信チャンネル |
VHF:1〜12ch UHF:13〜62ch CATV C13〜C38 |
オプション |
専用スピーカー、スピーカー台、BS・110度デジタルハイビジョンチューナー、各種設置用オプション(卓上台、壁掛け金具、天吊り金具) |
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