A・Oさん 54歳 男性 自営業 神奈川県在住 |
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はじめに自分の手持ちのテレビを紹介しますと、自宅に「P42-HR02」と「P37-HR9000」があり、会社では「P42-HR03」を所有しています。今回は主にHR03で使用しました。
■iVプレーヤーでこれまで不可能だった使い方が可能になった まずはiVマルチプレーヤーの「VDR-P100」を使ってみます。接続、初期設定などは簡単にできました。ただし、電源を入れてiVDR認識まで時間がかかります。約200GBのデータで5分あたりでしょうか。またLAN接続ではDHCPで自動認識がなかなかできず、結局自分で固定IPアドレスを設定しました。アップデートは何度も試したが、できませんでした。 Woooで録画したiVDRを再生してみましたが、TSE、TSなどをそのまま再生できました。録画リストではタイプ(SD、TSE)などの表示がないのが気になりましたが、大きな影響はありません。また、録画した際のCM区切りがなくなってしまい、CMスキップができなくなり、これには困りました。早送りで対処しようと思いましたが、早送り時に音声が出ず、これはよく使う機能なので残念に感じました。
メディアサーバの音楽、ムービーの再生はスムーズに行えました。またiVDRにPCからデータを落として、ムービーと音楽の再生を行うこともでき、これはすごいと思いました。せっかくなので画像の再生機能もあればよかったと思います。ネットワークまわりは個々のパソコンや環境によって問題が生じる可能性もあると感じました。 本機は“マルチプレーヤー”ということで機能は豊富ですが、操作性は非常にシンプルで、意外と使えそうな機械です。「VDR-R1000」より優れものかもしれません。特にネットワークまわりの機能が充実していることと、PCからiVDRにデータを移せるのはありがたく、これまでのモデルにはない機能で、これが一番の魅力と感じました。 特にこれらの機能は、Woooユーザーにとって使い方の幅を広げるものです。操作はシンプルで使いやすく、分かりやすかったです。ちょっと起動が遅いのは気になりましたが。 このマルチプレイヤーで想定される使い方をまとめてみますと、 (1)ブラウン管テレビに付けてiVDRから再生 といったところでしょうか。 ■手持ちメディアをすべてiVDRにまとめられたら便利 続いてVDR-R1000の使用感を紹介します。まず設置については、接続や初期設定などは簡単に行えました。ただし電源を入れてからiVDR認識まで時間がかかります(約200GBを使用したiVで3分程度)。 また、番組表の取得に時間がかかるのも気になりました。メニュートップ画面の表示はスピーディーですが、その後に番組表を押すと時間がかかります。なお番組表の機能などはWoooとあまり変わらず、意外とスムーズに使用することができました。 続いて、Woooで録画したiVDRを再生してみると、プレーヤーと同じくTSE、TSなどもそのまま再生できました。また、これもプレーヤーと同様ですが、録画リストでモード(SD、TSE)などの表示が空白になったり、CM区切りがなくなってしまったり、早送り時に音声が出ないなどの問題があるのは、仕方が無いのでしょうが残念です。CMスキップ機能が使えないので、かわりに早送りを使いました。 録画については、基本的な操作はWoooとあまり変わりませんが、録画モードがHD/SDの2種類だけなので、HDで録画しているとすぐにいっぱいになりそうです。なお、録画中にチャンネル操作ができるかどうかなどは今回確認しませんでした。一つとても残念だったのは、Woooとの連動操作が全く行えないことです。 以上をまとめまして、このiVレコーダーで想定される使用方法は、 (1)ブラウン管テレビに接続してWoooに変身(これは有効) あたりでしょうか。 細かなところは我慢できますが、一番残念だったのは入力端子がないことです。これがあると、もう少し使い道が増え、購入者が増えるでしょう。手持ちのVHSやDVD、BDをiVDR化したい人がいるはずだと思うからです。様々なコンテンツを一覧で管理できるのは利便性が高く、iVDRにまとめるメリットは確かにあります。 Woooユーザーの多くはHDDが一杯になるとiVDRの追加購入を検討しますが、高価なのでi.LinkやWoooリンク機能を装備したDVD/BDレコーダーの購入を考えます。ただしこれも制約が多いので、WoooのHDDからR1000のiVDRに直接ムーブできたら、さらに便利になるでしょう。 そもそもiVDRの認知度が高いのはWooo録画テレビを所有している方でしょうから、これらの方にとって本機の用途は上記のうち(2)(4)のみとなります。つまりセカンドテレビの構築に使用するということです。(1)を中心に行くのであれば広告宣伝費が掛かりそうです。 過去に、日立の「IV-R1000」というレコーダーがありました。これは高速ダビングなどの機能があり便利でしたが、生産終了となり寂しい限りです。 ここまでP100、R1000の使用感を書いてきましたが、WoooのHR03も、もともと録画や再生については高機能です。今回使用して特に便利だと実感したのは、P100を使ってPCからiVDRにデータを記録でき、PCを経由すれば多種多様なファイルが再生できるようになるという機能です。少し遠回りすれば、DVDやBD、VHSなどのメディアもすべてiVDR化できるという事になります。現在、自分自身もBDレコーダーの購入を検討していますが、iVDRにPCファイルを記録できるP100を導入すれば、たとえ今後BDレコーダーを購入してもiVDRが無駄になりません。今後はHDD、DVD、BDのコンテンツをiVDR化するソリューションに力を入れていただきたいと思います。 HDDや iVDRの容量がいっぱいになったとき、次をどうするか。これはWoooユーザーが常に悩む問題です。iVDRを追加購入するか、もしくはBDを買うか、ということになるでしょうが、iVDRのネックは価格の高さであり、iVDRの低価格化に期待したいところです。iVDRの理解者はWoooユーザーが多いことでしょうが、価格が高いのでDVDやBDを選択する方も多いはずです。この辺で安くしておかないと、あとで半額になってもだれも買いません。 個人的に、来年あたりにWoooのBD対応モデルが出るのではないかと予想していますが、その後にオープンなHDD路線に向かうかもしれません。そのあたりについても心配しています。 さて、これからR1000、P100をどう使っていくかですが、HR9000とP100を接続し、HR02/03で録画したiVDRを再生。さらにHR02とR1000を接続して、HR03で録画したりPC内のファイルを記録したりしたiVDRを再生し、さらに地デジの裏番組録画も行う。そんな使いかたでスタートします。 |
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