そんな中、iVのメディア自体も年々進化を続けている。HDDは毎年、猛スピードで大容量・低価格化が進んでいるが、iVもこの流れと同様に容量が増え続けている。今年春には320GBの製品が登場したが、年内にはは500GBの製品も登場する予定になっている。500GBともなれば、もはや、現在のブルーレイレコーダーのミドルレンジの容量と変わらない大容量だ。そして当然、来年にはより大容量なモデルが登場してくることだろう。
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iVの容量ロードマップ。来年には500GBモデルも登場する予定となっている |
コンシューマー向けのiVが順調に普及を進める一方、業務用のiVカセット「エクストリーム」も登場してきており、海外の大手放送局などと商談が進行中という。この業務用製品の特徴は過酷な使用環境を想定し、耐衝撃性をさらに高めたことで、1.4mの落下耐衝撃性を誇っている。
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耐衝撃性をさらに高めた業務用の「iVDR-Xtreme」 |
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電子ペーパー搭載iVDRの試作機 |
進化の方向性は単純に容量を増やすだけにとどまらない。その1つに電子ペーパーを搭載したiVカセットがある。まだ試作段階だが、コンシューマー用途では録画したコンテンツの情報やメディアの残量を表示するなどの使い方を想定しているとのことで、そうなればメディアを機器に挿入しなくても様々な情報が確認できることになり、利便性はさらに高まる。さらには、SSDタイプのiVも登場する可能性があるという。
iVDRの国際標準規格化も進んでおり、早ければ年内にも国際標準化規格となることになっている。そうなれば、デジタル放送やハイビジョンコンテンツを扱うリムーバブルHDDの世界的なデファクトスタンダードとなる可能性もあるだろう。
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iVDRコンソーシアムが開催した「2009 iVDRセミナー」ではSSDタイプのiVDR試作機も登場した |
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同じくiVDRセミナーで発表された資料。早ければ年内にも国際標準化規格として認定される見込みだ |
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