では、AVラックに収められるとどのようなメリットがあるのだろう。まず、ラックの空きスペースを利用できるため、省スペース設置が可能なことが挙げられる。もう一つ、ラックに本機を収納することで、iPodに入れてある動画ファイルを、テレビの大画面+本機の高音質で再生できることも大きな利点だ。本機には映像出力も用意されているので、それを使用すればよい。
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本機の背面端子部。音声の外部入出力端子やビデオ出力端子などを備える |
iPod内の動画をテレビで表示するのは非常に簡単だ。あらかじめ本機とテレビを接続しておけば、あとは本機のドックにiPodを差すだけで準備完了。再生のたびにiPodとテレビを映像・音声ケーブルで接続する手間が必要ないのは利便性が高い。また冒頭で触れたように、新iPod nanoには動画撮影機能が用意されている。新iPod nanoは動画を手軽に撮影できるように設計されているが、いざその動画を薄型テレビで見ようとすると、通常ならば動画をPCに取り込んで、それをDVDに焼いたり、ネットワーク経由で再生したりなどといった煩雑な操作が必要になる。本機ならば新iPod nanoをドック部分に挿すだけで薄型テレビで表示する準備が整う。
加えて本機には外部音声入力も用意されているので、活用範囲はiPod対応スピーカーのみにとどまらない。テレビやBDレコーダーなどと本機を接続すれば、例えば映画の音場をグッとグレードアップできるのだ。ちょっとしたAVシステムの出来上がりである。もちろん薄型で奥行も短いので、ラックに限らず他の場所、例えば本棚などに設置するにしても置きやすい。とにかく取り回しのよいスピーカーシステムなのだ。
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MXSP-3000の設置イメージ。左写真のようにリビングのAVラックにスマートに設置することはもちろん、右写真のようにブックシェルフなどに置くこともできる |
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