●本製品の試聴感
ある程度幅広く吸音面を確保したいときに便利で、スピーカー間の背後や横の壁などにも置きやすい。ピークを徹底的に吸い取るという方向ではなく、音に厚みを持たせながら解像度を上げてゆく感触である。
スピーカーの横に置いたときと背後に置いたときとで音が違い、横の場合はコーラスなどの中域に肉声らしい弾力が加わって高域はおとなしくなる。背後の場合は低域を適度に吸収しながら厚手の音調を保ち、高域の解像度を高める印象である。ピーク感が特に強くないときに、音調を整え充実させるのに適した製品と言える。
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