●本製品の試聴感
室内音響でまず問題になるのが定在波だ。これは壁など平行面の間で音が反射を繰り返す際に、波長と壁面間の距離に整数関係があるとその周波数だけが強められた形になるものだ。定在波があると音に強いピーク感が乗るものである。
壁に何も設置していない状態だと定在波が置きやすい。こういう場合にGAC-500は特に有効だ。厚みがあるせいか吸音効果が確実で、例えばリスニング・ポジションの後方の壁に立てかけるだけでピーク感がすっと消える。解像度が上がり、奥行や広がりが深くなる印象である。また声や楽器の余韻が豊かになり、当たりが柔和になる感触でもある。
|