「TD508II」「TD510」には、付属・別売の専用スタンドに加えて、別売で天井吊りブラケット「CB1」も用意されている。付属スタンド底部にジョイントする仕組みとなっており、これを利用しての天井吊り設置時には、上方向10°〜下方向60°と自由度の高い角度調整が可能だ。
|
|
|
TD510/TD508II用天吊りブラケット「CB1」(4,200円/1台) |
|
壁掛け設置例 |
すぐに思い付くのは、パーソナルユースのマルチチャンネルシステムで、コンパクトなTD508IIを天井に吊るという使い方だろう。スピーカーの設置というのは悩ましいものであるので、天井吊りという選択肢が与えられるのはありがたい。
|
コンパクトなTD508IIなら、スピーカーを天吊りしてマルチチャンネル環境を構築できる |
どちらの場面でもメリットになるのは、ECLIPSE TDシリーズの特徴である「エッグシェル」型の外観である。オーディオの世界では異端だが、インテリアとしてはむしろ、一般的なスピーカーボックス(四角い箱)よりも違和感がなさそうだ。スピーカーの存在を隠す埋め込み型とも異なり、ECLIPSE TD自体の存在感が空間のアクセントになることも想像できる。カラーバリエーションも用意されているので、その選択もポイントになるだろう。埋め込み型と比べた場合には、インテリア性を高めつつも音質を犠牲にしないで済むという利点もある。生活・商業空間においてインテリアデザインが重要なのは確かだが、オーディオシステムとして本質的なところ、音質を犠牲にしたくはない。そのようなニーズに応えられる数少ない製品のひとつと言える。
|
卵形のルックスは様々な店舗によく似合う
|
そういえば、付属スタンドをそのまま残し、その底部にブラケットを装着するという形式には、本体と付属スタンドが点接触であるという利点をそのまま引き継げるというメリットもある。天井吊り設置時にも、タイムドメイン理論の実践に欠かせない不要振動排除は徹底されるわけだ。天井吊り用に完全に新規のアダプタを用意するよりコスト的にも有利であるし、よく考えられている。
来年3月20日まではキャンペーンということで、TD508II/510を購入して応募すれば、この天井吊りブラケットCB1がプレゼントされるとのことだ(詳細)。コストアップなしで設置選択肢が増えるチャンスなので、購入の際にはぜひ応募しておこう。 |