2008年12月に開始された「アクトビラ ビデオ・ダウンロード」とは、従来HD画質の映像をリアルタイムで配信する「アクトビラ ビデオ・フル」に対して、いったん内蔵HDDに番組をダウンロードして再生する、新しいタイプの映像配信方式だ。
「アクトビラ ビデオ・ダウンロード」を利用するメリットは、大幅なクオリティの向上にある。映像はBDなどと同じ最新のMPEG-4 AVC/H.264形式のHD画質で提供。これは従来の「アクトビラ ビデオ・フル」と共通ながら、ビットレートを最大約8Mbps/CBRから最大約20Mbps/VBR(平均約10Mbps)に引き上げたことで、大幅に映像のクオリティを向上させている。音声コーデックにはAACが使われ、ビットレートは最大384kbps。5.1chサラウンドの作品も提供されるようになる。
アクトビラ 映像配信サービスのスペック表 |
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アクトビラ ビデオ・ダウンロード |
アクトビラ ビデオ・フル |
アクトビラ ビデオ |
配信形式 |
ダウンロード |
ストリーミング |
ストリーミング |
画質 |
HD(1920×1080i) |
HD(解像度非公表) |
SD(解像度非公表) |
映像コーデック |
MPEG-4 AVC/H.264 |
MPEG-4 AVC/H.264 |
MPEG-2 |
映像ビットレート |
最大約20Mbps(VBR) |
最大約8Mbps(CBR) |
最大約4Mbps(CBR) |
音声 |
MPEG-2 AAC 384kbps(2ch/5.1ch) |
MPEG-2 AAC 384kbps(2ch/5.1ch) |
非公表 |
実際に提供されるサービスは、期限付きで視聴が可能な「アクトビラ ビデオ・ダウンロードレンタル」と、作品そのものを購入できる「アクトビラ ビデオ・セルスルー」の2方式に分かれる。
「アクトビラ ビデオ・ダウンロードレンタル」は、従来の「アクトビラ ビデオ」のダウンロード版に相当するもので、48〜72時間の期限付きの視聴ながら、映像・音質を高品位にしたことでクオリティ志向のユーザーに訴えるサービスとなる。
これに対して「アクトビラ ビデオ・セルスルー」は、映像配信される作品そのものを購入する、新しいサービスという位置づけだ。「アクトビラ ビデオ・ダウンロード」で購入した作品は、ダウンロードした後にHDD上で無期限に再生でき、さらにHDD容量がいっぱいになった場合などに備えて、最大2回まで外部メディアに書き出す(ダビングする)権利が含まれている。例えばWoooのUT770シリーズが対応するリムーバブルHDD「iVDR-S」やBD、DVDなどのメディアに書き出しができ、バックアップも可能となっている。
「アクトビラ ビデオ・ダウンロード」で提供される作品は、米ハリウッドメジャーのパラマウント、ユニバーサル、ワーナー、ディズニーの協力を受けたメジャータイトルで計400本以上。タイトル数は順次拡充され、3月には約1,000タイトル以上に増える予定だ。従来の「アクトビラ ビデオ」にない作品も提供されるだけに、今後追加される豪華ラインナップにも注目だ。
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TSUTAYA TVが2009年1月以降に追加予定のタイトルの一部。3月にはダウンロード対応コンテンツが1,000タイトルを超える予定だ |
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