では、実際の映像を見てみよう。視聴したのは主にBDソフトで、一部エアチェックしたWOWOWのライブ映像、さらにモノスコチャートなども使用した。まず一見して、薄くても画質の作り込みに一切手抜きはないと実感させられる。独自の映像回路「Picture
Master Full HD」エンジンの搭載により、自然な発色を実現していることが確認できた。
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視聴を行う鈴木氏 |
夕暮れの町並みなど、豊かな階調表現が要求されるシーンは、アドバンスドダイナミックコントラスト機能により自然に表現する。この機能は映像シーンごとにヒストグラムを使った画像認識処理を行い、シーンの特徴をリアルタイムで解析、映像を自動的に調整するもの。BDソフト『ハリー・ポッター』シリーズでは、暗部と明部が頻繁に入れ替わる場面でも的確に機能し、映像に深みと輝きを与えてくれる。
さらにXP770にはグラデーションをより美しく表示するDeep
Colorの入力が可能。対応ソースがあれば、これまでよりなめらかな階調表現が可能になっている。
BDソフト『イノセンス』など、色の勢いが作品の視聴感までも左右する作品は、複数の指定色の色合い、色の濃さ、明るさを同時に調整する3次元デジタルカラーマネージメントが有効に働いていると感じた。色彩を細かくコントロールすることで、豊かな色表現を実現している。
アドバンスドダイナミックエンハンサは映像の輪郭を補正することで、くっきりとした映像を表現する。画面全体だけでなく洋画の字幕にも効果があるので、文字が読みやすいというメリットを実感した。輪郭を補正することで、映像に奥行き感が生まれるのも見逃せない。この夏のスポーツ中継も、より臨場感のある映像で楽しめるだろう。
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「スーパー」「スタンダード」「リビング」「シネマティック」の4つの映像モードを用意。各視聴環境やソースによって最適なモードを選べるほか、コントラストや黒補正などを細かく設定することも可能だ |
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UT770シリーズは、映画をなめらかに表示する「なめらかシネマ」機能も勿論搭載。XPシリーズは、動き補間アルゴリズムを一新し映像の変換精度を向上させた |
音声も高音と低音のバランスなどを細かく調整することができる |
新ダイナミックバックライトコントロール機能は、画面の“光”を自在に操る機能。映像の輝度情報を細かく分析して、最適なバックライトの明るさに調整して表示する。逆光シーンや朝陽、夕陽などの表示で差が出る機能だ。そのほかに液晶テレビの定番機能となった、動きが速いシーンでの残像感を軽減する「倍速120コマ表示」や、映画をなめらかに表示する「なめらかシネマ」モードなども備える。
これら様々な映像回路と映像技術を組み合わせることで、「Wooo
UTシリーズ」は超薄型ながらひと味違う映像美をユーザーに提供している。
「Wooo UTシリーズ」は前代未聞の超薄型デザインの中に、今夏の薄型テレビが搭載する旬の機能をもれなく備えている。その技術の一つ一つを知るほどに、「Wooo
UTシリーズ」の先進性を実感させられる。 |