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ソフトを変えて手軽に音質向上!

タダで音を良くするPCオーディオソフト選び【前編】 音を悪くしているのはiTunes?

公開日 2010/08/27 19:01 高橋敦
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■「foobar2000」ほか多数のソフトが揃うWindows


foobar2000のメイン画面
Windows環境の音楽再生ソフトと言えば、まず最初に挙げておきたいのは「foobar2000」だ。定番中の定番である。

基本的には、必要十分の機能を持った音楽ライブラリ管理&再生ソフト。加えて拡張が容易な構造になっており、様々な仕様や機能をユーザーが好みに合わせて追加できる。例えば、再生コンポーネントを追加すればAppleロスレスファイルも再生可能になるといった具合だ。

また再生形式の話で言えば、iTunesでは再生できないFLACファイルに標準で対応している点も見逃せない。いわゆる高音質音楽配信で多く採用されている形式なので、それを直接再生できるのは大きな強みだ。

肝心の音質だが、有り体ではあるが、霧が晴れたようなとか、薄い膜が消えたようなとか、そういった表現が適当だろう。iTunesでの再生と比べて、一段上のクリアネスを得られる。

その効果のほどは例えば、CDプレーヤーとアンプをつなぐケーブルを、一般的なものからオーディオ向けの、それなりのグレードのものに変えたときのそれに近い。その効果がタダで得られるのだ。

なおfoobarのインターフェース言語は英語であるが、有志による日本語wikiが公開されている。これを参照すれば、操作や設定に迷うところはあまりないだろう。

Windows環境では、他にも多くのソフトが無料公開されている。

ブラウザのFirefoxで知られるMozillaプロジェクトも、「Songbird」という名称の音楽ライブラリ管理&再生ソフトを開発・公開している。こちらもAppleロスレスとFLACに対応。iTunesライブラリとの同期機能も整え、iTunesからの乗換えを積極的に受け入れようとしている。

他に「Frieve Audio」「Media Monkey」「XXHighEnd」といったあたりも、定番あるいは注目株だ。ぜひ試してみよう。

■Macユーザーには「Play」がオススメ


Mac向けの「Play」操作画面。使い勝手は決して良いとは言えない
Mac向けソフトとしては「Play」を挙げておきたい。

ライブラリ管理機能もとりあえずは搭載されてはいるが、機能的に貧弱で使い勝手も良くない。プレーヤーとしてのみ利用するのが無難だろう。仕様面で光るところと言えばFLAC対応くらいだ。

というわけなので音質で勝負するしかないソフトなのだが、その点はもちろん合格。iTunesと比較しての音質変化の傾向は、foobarに近い。音像の明瞭度を高め、全体の印象としてもフォーカスがピシッと合う。

なおこちらもインターフェース言語は英語だが、機能がシンプルなので、音楽再生ソフト一般の基本的な操作に慣れている方なら、操作に迷うところは少ないだろう。

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