Ammaraなども紹介
タダで音を良くするPCオーディオソフト選び【後編】 WASAPI/afplayで劇的変化!
■WASAPIを手軽に使うにはfoobar2000などがおすすめ
さて、そのWASAPIとafplay。実際に利用するにはどうすればよいのか。
WASAPIを利用するには、foobar2000にWASAPI outputという拡張コンポーネントを追加するのが、最も手軽、そして実用的な方法だ。foobarの機能性はそのままに、WASAPI経由での音声処理・出力を実現できる。このような拡張性・柔軟性の高さは、まさにfoobarの強みである。
ただしWASAPI outputはWindows Vista SP1以降のシステムでしか機能しないので注意。Windows XPでは利用できない。これはそもそもWASAPIがシステムに導入されたのがVista以降であるためなので、致し方ない。
他に「PlayPcmWin」というソフトは標準でWASAPIに対応している。というより、WASAPIによる再生のみに特化したソフトだ。ライブラリ機能など一切なく、対応形式はWAVのみと、一般的な使い勝手の良さとは無縁のツールである。
実はこれは、作者自らが「実験プログラム」と位置付けているソフトだ。だからユーザーとしても多くを望まず、WASAPIによる高音質出力のテストツールとして利用させてもらうのがよいだろう。そのように割り切れば、インストールするだけですぐにWASAPIを試せる手軽さは都合が良い。
ほかに、Windows版のiTunesは、9.1以降のバージョンでWASAPIに対応している。だがWASAPIの「排他モード」の利用ができないため、音質の向上はさほど期待できない。