レコチョク/NTTぷららの担当者にインタビュー
「レコチョクBest」「ひかりTVミュージック」はなぜ100万曲/980円/320kbpsなのか?
ひかりTVが提供するプレイリストとは、アーティスト、アルバムとは別に提供される10〜20曲程度の楽曲リストだ。サービスイン時点で、アーティスト別に200程度、テーマ別に100程度で合計300程度のプレイリスト提供を予定している。イメージとしては、アーティスト別、テーマ別で作られたベストアルバムと言えばいいだろう。
このプレイリストは「レコチョクBest」が制作したものに加え、「ひかりTVミュージック」独自のものも提供される。「レコチョクBest」はそのユーザーを想定した若者向けのプレイリストがメインになる一方で、「ひかりTVミュージック」ではひかりTVの主要ユーザーである30代、40代の男性をターゲットとしたプレイリストを用意する。さらに、ひかりTVで配信しているテレビ番組の主題歌を集めたプレイリストなど、映像コンテンツとの連携も予定されている。
もちろん、ユーザーがアルバム名、アーティスト名などを検索して楽曲を聴くこともでき、任意にプレイリストをつくることもできる。
「レコチョクのコンセプトとしては、まずはプレイリストで聴いてもらいたいのです。検索という面倒な行為を行って特定の楽曲を探すのではなく、様々なプレイリストから、音楽を聴く楽しみを広げてもらいたいのです。
そして、プレイリストで聴いた曲の中から気に入ったもの集めて、お客様が自分のプレイリストを作っていただければいいですね。視聴中の楽曲も、ボタンひとつで簡単にプレイリストに追加できます」(レコチョク社・鬼頭氏)
海外サービスにはない独自の機能として「ダイジェスト再生」にも注目したい。この機能は、その楽曲の“サビ”などの主要部分の数秒だけを再生していくというもの。本来は楽曲を個別購入する際の「お試し試聴」用の音源なのだが、うまく活用すれば、その曲の核となる部分のみを聴くことができる。何か良い楽曲がないかとプレイリストを試聴するときに、いちいち全ての楽曲をフルで聴いていくことは、時間的になかなか難しい。そんな方は多いはずで、ユーザーのライフスタイルを考えた非常に便利な機能と言える。
なお、「ひかりTVミュージック」では、スマホ用アプリと同社STBでプレイリストが連動できるようになっている。スマホで作り込んだプレイリストをSTBから家族で楽しむ、なんていう使い方も可能だ。