あの“問題”が起こらない!
「Oculus Go」がNetflixでアニメを観るのに最適な理由とは?
23,800円から買えるVRヘッドセット「Oculus Go」がすごい。
色々と試したレビューは別の記事を参考いただくとして、本記事ではOculus GoはNetflixでアニメを観るのに素晴らしいデバイスだ、ということを述べたいと思う。(関連記事:「Oculus Go」の衝撃! 23,800円のヘッドセットがVRの世界を変えてしまいそうだ)
まず、Oculus GoにはNetflixアプリが標準搭載されている。IDとパスワードを持っていればそのままログインでき、VRに最適化されたインターフェースで作品を視聴できるのだ。
用意されたラグジュアリーな空間は、再生が始まると自動的に照明が落とされ、作品の映像だけが宙に浮かぶ。最大サイズでは自分の視野角いっぱいに広がる大画面。映画館で真ん中より少し前の方に座った感覚だ。しかも好きなように巻き戻したりして、お気に入りのシーンを何度も再生できる。これは贅沢だ。
もちろん、これだけではない。なぜOculus Goは、Netflixでアニメを観るのに向いているのか。これはNetflixアプリの仕様に関わっている。
Netflixでテレビアニメシリーズを観ていたとき、エンディングが流れはじめてすぐに、メイン映像がワイプのような小窓に移され、「次のエピソードを再生するまであと20秒」といったメッセージが表示される経験は、皆さんお持ちではないだろうか。これは「自動ジャンプ機能」と呼ばれるものだ。
便利と言えば便利ではある。連続して “イッキ見” するにあたって、何度も再生することになるエンディングは結局飛ばすことになりがちだ。また、エンディング後のCパートがある場合は、自動ジャンプ画面にならないことも親切な設計と言える(ある意味ネタバレでもあるが)。
だが、この機能の問題は、“特殊エンディング” でも容赦なく発動するところにある。例えば、第一話でオープニングをエンディングに持ってくるパターンがあるが、こうした場合でも作品によっては普通に飛ばそうとしてくる(例:『甲鉄城のカバネリ』『SHIROBAKO』)。シティーハンター方式のように楽曲の入りを本編にマッチさせた場合も容赦ない。
エンディング後にイラストが表示される、エンディングの歌や映像が特別に用意されているといった場合でも、ものによってはやっぱり飛ばされそうになる(例:『魔法少女まどか☆マギカ』)。
また作品によっては次回予告が凝っている場合もあるが、これもアウト。ただ淡々と映像やコメントが流れて終わるのではなく、あえて本編と異なるテイストで展開されるようなものは、普段は次回予告までは見ないという人でも気になるだろうが、そこにも慈悲はない(例:『ひぐらしのなく頃に解』)。
さらに、自動ジャンプ機能はオン/オフが設定でき、オフにすればカウントダウンは行われない。しかし、それでも画面自体は切り替わってしまう。映像がワイプに押し込まれることは変えられないのだ。
一応、ワイプ状態になったメイン画面をリモコンやコントローラーで選択すれば、もとの再生画面に戻せる。「だったらいいじゃん」という意見もあるだろうが、その一手間によって現実に引き戻されるケースがあることも確か。これには結構、不満を抱く方も多かったのではないだろうか。
さて、長くなったが、ここまでで察している人も多いと思う。Oculus GoのNetflixアプリでは、この画面切り替えが発動しないのだ。正確には発動するのだが、「全部再生し終わってから表示される」という、ファンにとっては親切なもの。エンディングもCパートも次回予告も、すべて再生されてから、次の回へジャンプするかどうかを聞かれる画面に移動する。
これであれば、ヘッドセットで臨場感たっぷりの大画面シアターを楽しんで、かつ作品世界に最後まで没頭することができる。
「勝手にジャンプしてほしくないし、画面が切り替わるのはもってのほか、けど流れよくイッキ見したい」という、せっかちで欲張りな人も大丈夫。Netflixでは、自動ジャンプ機能が発動するようなタイミングまで再生されていれば、一度「停止」して作品紹介画面に戻ると、次のエピソードの再生待機状態になる。「いま何話だったっけ」と考えることなく、「停止」→「再生」の2ステップで続きを見ることができるのだ。ちなみにOculus Goの場合はコントローラーの「戻る」ボタン一発で作品紹介画面に移動できる。
いかがだろうか? ちょっとしたことのようで、これは大きい。特に初めて触れる作品の感動を最大限に享受するためには、必須だと断言してもいい。Oculus Goに限らず、こうなってほしいくらいだ。
なお今回は試せていないが、Oculus Go以外のVRヘッドセットにプリインストールされているNetflixアプリも、同じインターフェースを採用しているものがある。このため自動ジャンプが発生しない可能性がある。
アプリのアップデートで仕様が変更され、「自動ジャンプ機能」が発動する可能性は否めないが、少なくともこの記事を執筆した2018年5月段階では大丈夫だった。この仕様が今後どうなるかは不明だが、Oculus Goで、より作品世界に入り込めることは変わりない。試してみる価値はあると思う。
色々と試したレビューは別の記事を参考いただくとして、本記事ではOculus GoはNetflixでアニメを観るのに素晴らしいデバイスだ、ということを述べたいと思う。(関連記事:「Oculus Go」の衝撃! 23,800円のヘッドセットがVRの世界を変えてしまいそうだ)
まず、Oculus GoにはNetflixアプリが標準搭載されている。IDとパスワードを持っていればそのままログインでき、VRに最適化されたインターフェースで作品を視聴できるのだ。
用意されたラグジュアリーな空間は、再生が始まると自動的に照明が落とされ、作品の映像だけが宙に浮かぶ。最大サイズでは自分の視野角いっぱいに広がる大画面。映画館で真ん中より少し前の方に座った感覚だ。しかも好きなように巻き戻したりして、お気に入りのシーンを何度も再生できる。これは贅沢だ。
もちろん、これだけではない。なぜOculus Goは、Netflixでアニメを観るのに向いているのか。これはNetflixアプリの仕様に関わっている。
Netflixでテレビアニメシリーズを観ていたとき、エンディングが流れはじめてすぐに、メイン映像がワイプのような小窓に移され、「次のエピソードを再生するまであと20秒」といったメッセージが表示される経験は、皆さんお持ちではないだろうか。これは「自動ジャンプ機能」と呼ばれるものだ。
便利と言えば便利ではある。連続して “イッキ見” するにあたって、何度も再生することになるエンディングは結局飛ばすことになりがちだ。また、エンディング後のCパートがある場合は、自動ジャンプ画面にならないことも親切な設計と言える(ある意味ネタバレでもあるが)。
だが、この機能の問題は、“特殊エンディング” でも容赦なく発動するところにある。例えば、第一話でオープニングをエンディングに持ってくるパターンがあるが、こうした場合でも作品によっては普通に飛ばそうとしてくる(例:『甲鉄城のカバネリ』『SHIROBAKO』)。シティーハンター方式のように楽曲の入りを本編にマッチさせた場合も容赦ない。
エンディング後にイラストが表示される、エンディングの歌や映像が特別に用意されているといった場合でも、ものによってはやっぱり飛ばされそうになる(例:『魔法少女まどか☆マギカ』)。
また作品によっては次回予告が凝っている場合もあるが、これもアウト。ただ淡々と映像やコメントが流れて終わるのではなく、あえて本編と異なるテイストで展開されるようなものは、普段は次回予告までは見ないという人でも気になるだろうが、そこにも慈悲はない(例:『ひぐらしのなく頃に解』)。
さらに、自動ジャンプ機能はオン/オフが設定でき、オフにすればカウントダウンは行われない。しかし、それでも画面自体は切り替わってしまう。映像がワイプに押し込まれることは変えられないのだ。
一応、ワイプ状態になったメイン画面をリモコンやコントローラーで選択すれば、もとの再生画面に戻せる。「だったらいいじゃん」という意見もあるだろうが、その一手間によって現実に引き戻されるケースがあることも確か。これには結構、不満を抱く方も多かったのではないだろうか。
さて、長くなったが、ここまでで察している人も多いと思う。Oculus GoのNetflixアプリでは、この画面切り替えが発動しないのだ。正確には発動するのだが、「全部再生し終わってから表示される」という、ファンにとっては親切なもの。エンディングもCパートも次回予告も、すべて再生されてから、次の回へジャンプするかどうかを聞かれる画面に移動する。
これであれば、ヘッドセットで臨場感たっぷりの大画面シアターを楽しんで、かつ作品世界に最後まで没頭することができる。
「勝手にジャンプしてほしくないし、画面が切り替わるのはもってのほか、けど流れよくイッキ見したい」という、せっかちで欲張りな人も大丈夫。Netflixでは、自動ジャンプ機能が発動するようなタイミングまで再生されていれば、一度「停止」して作品紹介画面に戻ると、次のエピソードの再生待機状態になる。「いま何話だったっけ」と考えることなく、「停止」→「再生」の2ステップで続きを見ることができるのだ。ちなみにOculus Goの場合はコントローラーの「戻る」ボタン一発で作品紹介画面に移動できる。
いかがだろうか? ちょっとしたことのようで、これは大きい。特に初めて触れる作品の感動を最大限に享受するためには、必須だと断言してもいい。Oculus Goに限らず、こうなってほしいくらいだ。
なお今回は試せていないが、Oculus Go以外のVRヘッドセットにプリインストールされているNetflixアプリも、同じインターフェースを採用しているものがある。このため自動ジャンプが発生しない可能性がある。
アプリのアップデートで仕様が変更され、「自動ジャンプ機能」が発動する可能性は否めないが、少なくともこの記事を執筆した2018年5月段階では大丈夫だった。この仕様が今後どうなるかは不明だが、Oculus Goで、より作品世界に入り込めることは変わりない。試してみる価値はあると思う。