Pay系サービスを使いこなす
「◯◯ペイ」でこれだけ得した! ある編集部員のリアルな数ヶ月
まずは「やたら当たるくじ」がどれだけ当たったか。キャンペーン中に記者がPayPayで買い物をした回数は27回。そのうち9回が、全額還元の対象になっていた。つまり確率にすると3分の1だった。10回に1回という触れ込みだったが、記者は運がよかったようで、それ以上に確率が高かった。“やたら当たる” くじという名前に偽はなかった。
冒頭に記したように、記者はこの数ヶ月、「日常の支払いの一部を○○Payに置きかえる」というスタンスで買い物をしていた。主な支払いとしては、昼食代、家電量販店でのガジェット購入、たまに行くコンビニやドラッグストアの3点が大部分を占めており、ほとんどが今まで現金・クレジットカードなどで払っていたものだ。
12月からスマホ決済サービス(主にPayPay、Origami Pay、LINE Pay)で支払った回数を数えてみたところ、その数は60回。金額では、最初のカメラ購入は日常的な買い物とはいえないため計算から除くが、60回の買い物で約80,000円を支払っていた。
そしてこの約80,000円の買い物のうち、キャンペーンによって戻ってきた金額は約22,000円。やたら当たるくじの恩恵もあり、結果的には25%以上も得した計算になる。
1回の還元額は小さくても、塵も積もれば山というように、日常の買い物をスマホ決済に置きかえるだけでこれだけの還元が受けられる。ふだんよく行く店がスマホ決済に対応していなかったり、逆に毎日コンビニに行っている場合など、個人差はあると思うが、かなり得になるケースが多いと思う。
本稿では金額に焦点を当てたが、“使いやすさ” もスマホ決済のメリットと、使っていくうちに感じた。QRコードやバーコードを読み取る/読み取ってもらうだけで支払いができるので、現金より圧倒的にスムーズに支払いができる。
コード決済はユーザー獲得競争が加熱しているため、高還元のキャンペーンが多々行われており、かつEdyやSuicaなど従来の便利なサービスと同じような手軽さで決済できる。そしてiDのように以前からあるサービスも、d払いやメルペイといったサービスと連携できるものもある。
とはいえ現金と比べ、スマホ決済にはデメリットもあり、クレジッドカードのように使用した金額がわかりにくい。したがって、ふだん買わないようなものもつい買ってしまいがちだ。“お得” という誘惑に負けてはいけない。
■これからの “スマホ決済” お得情報まとめ
最後に、これからのスマホ決済サービスの代表的なキャンペーン情報をまとめておきたい。
まず1番知名度が高そうなPayPayは、「第2弾 100億円キャンペーン」を5月31日まで継続中。1回の還元額1,000円を上限に、20%が還元される。先述した「やたら当たるくじ」も同様の期間で開催されている。そして6月からは、月ごとに対象店舗が変更される「ワクワクペイペイ」に切り替わる。第1弾はドラッグストアが対象で、こちらも20%が還元される(関連ニュース)。
Origami Payでは、「オリガミで、半額。」キャンペーンを継続中。5月12日まではセイコーマート各店で、その店舗でのはじめての支払い時に限り、半額で買い物ができる。このキャンペーンは店を変えて続けていくとのことなので、今後も注目したい。
メルペイでは、4月26日から5月6日のゴールデンウィーク期間中に、50%がポイント還元されるキャンペーンを実施している。還元の上限は2,500円と少ないものの、セブンイレブンでは70%と還元額が増える。メルペイのコード決済だけでなく、アプリ内からiDの支払いでもこのキャンペーンを受けられるため、対象店舗は非常に多いといえる(関連ニュース)。
au Payでは、7月31日まで、食べログ掲載の対象店舗で「au PAY」を利用することで、5%(200円ごとに10ポイント)のポイント付与が行われるキャンペーンを実施(関連ニュース)。またドコモのd払いでは、5月7日まで20%のdポイントが還元されるキャンペーン「dポイント スーパーチャンス」が開催中だ。
そしてゆうちょ銀行がサービスを行う「ゆうちょPay」はゴールデンウィーク後の5月8日に開始予定(関連ニュース)。こちらは開始記念として、金額は少ないももの、口座登録で現金500円がもらえるキャンペーンを実施。スマホ決済サービスに不安がある方は、まずは安心の銀行系サービスから足を踏み入れるのも良いかもしれない。