【連載】ガジェットTIPS
USB Type-Cにも「表・裏」はある!
最近のパソコンやスマートフォン、デジタル家電に採用されている「USB Type-C」。USB 3.1とほぼ同時に規格化されましたが、USB Type-C自体は端子に関する規格であり、8.4×2.6ミリの24ピンで表裏の別がない(リバーシブル)などのフォーマットが策定されています。
Type-Cはリバーシブル仕様ですから、端子を差し込む方向を気にしなくても動作します。しかし、実際のところピン配置は左右対称ではなく、表裏の判定も行われています。
Type-Cの仕様書には、レセプタクル(受け側、メス)とプラグ(差し込み側、オス)それぞれのピンアサイン(割り当て)が定義されており、よく見ると両者に違いがあることに気付きます。
中央付近のピンにアサインされている信号線「CC1」または「CC2」と電力用の「VCONN」は一致せず、CC1とCC2のどちらかが差し込み方向に応じてVCONNとなるしくみです。
このしくみは、USB Type-Cケーブルで接続したときどちらが親で子になるかの判定に使用されています。CC1とCC2の信号により、接続の有無やケーブルの向きを判定し、向きがわかればどのピンをVCONNとして使用できるかが確定するので、USB Type-Cケーブルが内蔵する電子回路(eMarker)などに電力を供給できるようになるのです。
高速充電規格の「USB PD(Power Delivery)」は、Type-Cを採用する機器でしか利用できませんが、この裏表判定ロジックと密接な関係があることがわかりますね。
Type-Cはリバーシブル仕様ですから、端子を差し込む方向を気にしなくても動作します。しかし、実際のところピン配置は左右対称ではなく、表裏の判定も行われています。
Type-Cの仕様書には、レセプタクル(受け側、メス)とプラグ(差し込み側、オス)それぞれのピンアサイン(割り当て)が定義されており、よく見ると両者に違いがあることに気付きます。
中央付近のピンにアサインされている信号線「CC1」または「CC2」と電力用の「VCONN」は一致せず、CC1とCC2のどちらかが差し込み方向に応じてVCONNとなるしくみです。
このしくみは、USB Type-Cケーブルで接続したときどちらが親で子になるかの判定に使用されています。CC1とCC2の信号により、接続の有無やケーブルの向きを判定し、向きがわかればどのピンをVCONNとして使用できるかが確定するので、USB Type-Cケーブルが内蔵する電子回路(eMarker)などに電力を供給できるようになるのです。
高速充電規格の「USB PD(Power Delivery)」は、Type-Cを採用する機器でしか利用できませんが、この裏表判定ロジックと密接な関係があることがわかりますね。