HOME > レビュー > “乾電池式”モバイルバッテリー、スマホも充電できる? できない?

【連載】ガジェットTIPS

“乾電池式”モバイルバッテリー、スマホも充電できる? できない?

公開日 2019/12/27 06:35 海上忍
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
外出前の充電をうっかり忘れ、気がつけばバッテリー切れ...スマートフォンあるあるの1つです。そのためにモバイルバッテリーを持ち歩く人が増えているものの、その充電を忘れてしまうこともありますから、結局のところ充電忘れを完全に回避することはできません。

そんな突然の事態に役立つのが「乾電池式モバイルバッテリー」。乾電池を用意すれば一瞬で満充電状態になるわけですから、充電し忘れとは無縁ですし、乾電池ならばいつ・どこでも入手できる安心感があります。充電式の乾電池を利用すれば、運用コストも節約できます。

その乾電池式モバイルバッテリー、コンビニエンスストアや百均ショップで売られていますが、なにも見ずに購入すると、肝心のスマートフォンの充電に使えないかもしれませんよ。

理由の1つは、電圧不足。多くのスマートフォンは、USB経由での充電が想定されていますから、最低でも5V/500mAが必要です。しかし、単3/単4を2本使うタイプの乾電池式モバイルバッテリーは、そのままでは出力が約3V(乾電池1本が1.5V×2)で5Vに遠くおよびませんから、内部で昇圧を行います。

4本タイプではグリーンハウス「GH-BTB34A」のように、5V/1A出力対応のモデルもあります

5Vに昇圧すれば、かろうじてスマートフォンの充電に使えますが、乾電池2本では昇圧したとしてもパワー不足。コネクタの接触抵抗などロスを考えると、乾電池3本以上を使う製品でないと安定して5V/500mA以上を出力するのは厳しいでしょう。5V/500mAを出力できたところで、いまどきのスマートフォンを充電するにはかなり低速なことを覚悟しなければなりません。

もう1つ、ケーブルの問題もあります。乾電池式モバイルバッテリーにはUSBケーブルが付属していないものが多く、別途用意しなければなりません。乾電池とUSBケーブルをあわせて購入することを考えると、コストパフォーマンスの観点で厳しく、スマートフォンを充電する目的にはあまり適さない製品カテゴリだと言わざるを得ません。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX

本ページからアフィリエイトプログラムによる収益を得ることがあります