【連載】ガジェットTIPS
Bluetoothイヤホンの通話品質が気になる? それなら「ビームフォーミング」に注目
Bluetoothイヤホンの通話品質が注目されています。緊急事態宣言によりテレワークを実施する企業が増え、音声をクリアに伝えるマイクの需要が急増していることも理由のひとつですが、特に海外ではBluetoothイヤホンに音声通話機能が求められ、その品質が重視されるからです。
通話品質を高める手段のひとつには、できるだけ周囲の雑音(環境ノイズ)を含めず自分の声を相手に届けることが挙げられます。それにひと役買う機能が「ビームフォーミング」で、対応するイヤホンが増えています。
マイクに関していう時のビームフォーミングとは、設置した複数のマイクで発声者や周囲の雑音がどの方向から届いているかを判定し、特定の音を増幅/減衰させる技術を指します。マイクを複数置くためには設置スペースが求められますが、μm単位の部品で構成される微小なMEMSマイクであれば、Bluetoothイヤホンのように空間の制限が厳しいデバイスでも対応が可能になります。
ビームフォーミングでは、マイクそのものは無指向性であっても、複数設置したマイクに届く音量の差・到達した時間の差をもとに計算して音源の方向を推定します。方向がわかれば、人間の声など対象にする音を強調することが可能になるわけです。マイクの配置は「ブロードサイドアレイ」や「エンドファイアアレイ」などいくつかの方式があり、それぞれ特徴があります。
音声通話だけでなく、音声アシスタント機能にもビームフォーミングが活用されています。たとえば、ソニーのイヤホン「Xperia Ear Duo」は、4基のマイクで人間の声以外の成分を分離することで、音声通話の明瞭化やボイスコマンドの認識精度を高めています。
通話品質を高める手段のひとつには、できるだけ周囲の雑音(環境ノイズ)を含めず自分の声を相手に届けることが挙げられます。それにひと役買う機能が「ビームフォーミング」で、対応するイヤホンが増えています。
マイクに関していう時のビームフォーミングとは、設置した複数のマイクで発声者や周囲の雑音がどの方向から届いているかを判定し、特定の音を増幅/減衰させる技術を指します。マイクを複数置くためには設置スペースが求められますが、μm単位の部品で構成される微小なMEMSマイクであれば、Bluetoothイヤホンのように空間の制限が厳しいデバイスでも対応が可能になります。
ビームフォーミングでは、マイクそのものは無指向性であっても、複数設置したマイクに届く音量の差・到達した時間の差をもとに計算して音源の方向を推定します。方向がわかれば、人間の声など対象にする音を強調することが可能になるわけです。マイクの配置は「ブロードサイドアレイ」や「エンドファイアアレイ」などいくつかの方式があり、それぞれ特徴があります。
音声通話だけでなく、音声アシスタント機能にもビームフォーミングが活用されています。たとえば、ソニーのイヤホン「Xperia Ear Duo」は、4基のマイクで人間の声以外の成分を分離することで、音声通話の明瞭化やボイスコマンドの認識精度を高めています。