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【連載】ガジェットTIPS

ACアダプター不要のWi-Fiアクセスポイントがあるって知ってた?

公開日 2021/05/27 06:40 海上忍
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客先の会議室でWi-Fi電波が調子いいなあと思ったら、案の定天井/壁にWi-Fiアクセスポイントが、という経験はありませんか? 基本的にWi-Fiアクセスポイントは電波を球体状に飛ばすもの、壁の高い位置や天井に設置したほうが有利だからです。

この点に納得できても、電源はどうでしょう。Wi-Fiアクセスポイントも立派な電子機器、電源なしには機能しきません。しかし、Wi-Fiアクセスポイントに接続されているのはどう見てもLANケーブルだけ。近くにコンセントは見当たらず、天井設置なだけに充電式は考えられない...どうやって電源を確保しているのでしょう?

PoEに対応するバッファローの法人向けアクセスポイント「WAPM-1266R」

それはおそらく、PoE(ピーオーイー、Power over Ethernet)に対応したWi-Fiアクセスポイントと考えられます。PoE対応機器はLANケーブル1本で給電できるため、ACアダプタなどの電源装置を用意する必要がないのです。

PoEは一般家庭向けのWi-Fiルーター/アクセスポイントで対応している製品は少ないものの、法人/オフィス向けでは必須機能となりつつあります。LANケーブルで電源供給可能なスイッチ製品(PoEスイッチングハブ)が必要となるものの、電源供給が難しい場所・工事が必要な場所にネットワーク機器を設置できるという大きなメリットがあるからです。

このメリットに注目した製品は、Wi-Fiルーター/アクセスポイントばかりではありません。防犯カメラやIP電話機、小型ディスプレイなど製品のバリエーションは増えつつあります。家庭/屋内向けはともかく、オフィス/屋外向けには今後もPoEのニーズがあることは確かでしょう。

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