【第26回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
2017年韓国NO.1ヒット!ソン・ガンホ主演で描く韓国最大の悲劇「光州事件」の真実
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2017年製作の『タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜』をご紹介します!
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『タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜』(2017年・韓)
(配信:Amazon Prime Video / U-NEXT / hulu / dTV)
『パラサイト 半地下の家族』のソン・ガンホが主演を務め、韓国現代史上最大の悲劇となった「光州事件」を描く実話ベースの物語。1980年。ソウルのタクシー運転手マンソプ(ソン・ガンホ)は、金につられドイツ人記者ピーター(トーマス・クレッチマン)を戒厳令が敷かれた光州まで送り届けることに。どうにか光州にたどり着いた二人であったが、そこで目にしたものは、民主化を求めデモを起こす市民を暴徒とみなし、容赦なく弾圧する軍の姿であった…。
「光州事件」と聞いてピンとくる人もいれば、一切耳にしたことのない人もいると思う。自国が関わる歴史であれば自ずと知る機会も多いが、他国の歴史となると知る機会はガクッと減る。無論、知らずにいても変わらずに日々を生きていけるが、たった40年ほど前に隣国・韓国では大量虐殺が起きていた。
他人事だと割り切ることは容易いが、この忌むべき出来事を、懸命に戦った人々の勇気を、知っておいて損はない。そして、日常では知り得ぬ出来事や感情に触れるキッカケを生み出してくれるのもまた映画の魅力の一つ。本作が刺さったという方や韓国の歴史に興味を持たれた方には、是非『1987、ある闘いの真実』もご覧いただきたい。
(C)2017 SHOWBOX AND THE LAMP. ALL RIGHTS RESERVED.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
『タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜』(2017年・韓)
(配信:Amazon Prime Video / U-NEXT / hulu / dTV)
『パラサイト 半地下の家族』のソン・ガンホが主演を務め、韓国現代史上最大の悲劇となった「光州事件」を描く実話ベースの物語。1980年。ソウルのタクシー運転手マンソプ(ソン・ガンホ)は、金につられドイツ人記者ピーター(トーマス・クレッチマン)を戒厳令が敷かれた光州まで送り届けることに。どうにか光州にたどり着いた二人であったが、そこで目にしたものは、民主化を求めデモを起こす市民を暴徒とみなし、容赦なく弾圧する軍の姿であった…。
「光州事件」と聞いてピンとくる人もいれば、一切耳にしたことのない人もいると思う。自国が関わる歴史であれば自ずと知る機会も多いが、他国の歴史となると知る機会はガクッと減る。無論、知らずにいても変わらずに日々を生きていけるが、たった40年ほど前に隣国・韓国では大量虐殺が起きていた。
他人事だと割り切ることは容易いが、この忌むべき出来事を、懸命に戦った人々の勇気を、知っておいて損はない。そして、日常では知り得ぬ出来事や感情に触れるキッカケを生み出してくれるのもまた映画の魅力の一つ。本作が刺さったという方や韓国の歴史に興味を持たれた方には、是非『1987、ある闘いの真実』もご覧いただきたい。
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ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。 |