【第36回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
サントラ必聴、一歩踏み出したい時に見るべき青春音楽映画!
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2016年の公開の『シング・ストリート 未来へのうた』をご紹介します!
◇
『シング・ストリート 未来へのうた』(2016年・アイルランド)
(配信:U-NEXT)
『ONCE ダブリンの街角で』『はじまりのうた』など、音楽映画で高い評価を得るジョン・カーニー監督の自伝的作品。1985年、大不況のダブリン。父の失業を機に家庭は崩壊寸前、荒れた高校への転校を余儀なくされたコナー(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)。モデルを目指すラフィーナ(ルーシー・ボイントン)と出会い、「僕のバンドのPVに出ない?」と口走ったことを機にバンドを組むことになるのだが…。
好きな人の気を引くためにバンドを始める。実践したかどうかは別として、男なら一度は考えたことがあるであろう「モテたい」気持ちが原動力となり始まる本作。物語を彩る80年代の名曲や魅力的なオリジナル楽曲、コナーを導く兄との絆、ラフィーナとの恋模様のほか、不況と移民の時代にあるダブリンを背景とした人々の生活や不安が見え隠れするものの、総じて描いているのは一歩踏み出すことの大切さ。
逆境にありながらも前進していくコナーに宿る純粋さや無謀さは、かつて僕たちの身にも宿っていたもののはず。数多の苦悩を抱きながらも成長していくコナーの姿に、きっと胸揺さぶられるものがあるに違いない。一歩踏み出したい時、背中を押して貰いたい時にオススメの一本!
(C) 2015 Cosmo Films Limited. All Rights Reserved
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
『シング・ストリート 未来へのうた』(2016年・アイルランド)
(配信:U-NEXT)
『ONCE ダブリンの街角で』『はじまりのうた』など、音楽映画で高い評価を得るジョン・カーニー監督の自伝的作品。1985年、大不況のダブリン。父の失業を機に家庭は崩壊寸前、荒れた高校への転校を余儀なくされたコナー(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)。モデルを目指すラフィーナ(ルーシー・ボイントン)と出会い、「僕のバンドのPVに出ない?」と口走ったことを機にバンドを組むことになるのだが…。
好きな人の気を引くためにバンドを始める。実践したかどうかは別として、男なら一度は考えたことがあるであろう「モテたい」気持ちが原動力となり始まる本作。物語を彩る80年代の名曲や魅力的なオリジナル楽曲、コナーを導く兄との絆、ラフィーナとの恋模様のほか、不況と移民の時代にあるダブリンを背景とした人々の生活や不安が見え隠れするものの、総じて描いているのは一歩踏み出すことの大切さ。
逆境にありながらも前進していくコナーに宿る純粋さや無謀さは、かつて僕たちの身にも宿っていたもののはず。数多の苦悩を抱きながらも成長していくコナーの姿に、きっと胸揺さぶられるものがあるに違いない。一歩踏み出したい時、背中を押して貰いたい時にオススメの一本!
(C) 2015 Cosmo Films Limited. All Rights Reserved
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。 |