【第86回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
「時をかけるな、恋人たち」の監督・脚本家コンビが送る!2分先の未来と今がつながるSFコメディ
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2020年公開の『ドロステのはてで僕ら』をご紹介します!
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『ドロステのはてで僕ら』(2020年・日本)
(配信:U-NEXT)
口コミによって全国20館から46館までの拡大上映及び大ヒットを記録した『リバー、流れないでよ』を手がける劇団「ヨーロッパ企画」初のオリジナル長編映画。とある雑居ビルでカフェを営むカトウ(土佐和成)は、2階の自宅でTVに映るもう1人の自分に声をかけられる。「オレは、未来のオレ。2 分後のオレ」。2階と1階のカフェにあるTVがそれぞれ2分の時差でつながっていることを知ったカトウとカフェの常連たちは、TVとTVを向かい合わせにすることでさらに先の未来を知ろうとするのだが…。
タイムトラベル・タイムリープ・タイムループなど、“時間”を扱う作品が人気を博す昨今。しかし、本作で扱われる時間の単位はたったの“2分”!すごいのかすごくないのかよく分からない数字だが、「自分だったらどうするか」という想像を巡らせる上では非常にイメージが膨らみやすく、親しみやすいキャラクターや、ほぼ全編ワンカットで描かれる臨場感溢れる映像によって、まるで自分もそこに居合わせているかのような感覚に陥ってしまう。
2分先の未来がもたらすトラブルによって危機に瀕しながらも、どこかゆるくて心地良い。一風変わったSFコメディを是非ご堪能あれ。本作が楽しめたという方は『リバー、流れないでよ』、『時をかけるな、恋人たち』も要チェック♪
(C) ヨーロッパ企画/トリウッド 2020
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
『ドロステのはてで僕ら』(2020年・日本)
(配信:U-NEXT)
口コミによって全国20館から46館までの拡大上映及び大ヒットを記録した『リバー、流れないでよ』を手がける劇団「ヨーロッパ企画」初のオリジナル長編映画。とある雑居ビルでカフェを営むカトウ(土佐和成)は、2階の自宅でTVに映るもう1人の自分に声をかけられる。「オレは、未来のオレ。2 分後のオレ」。2階と1階のカフェにあるTVがそれぞれ2分の時差でつながっていることを知ったカトウとカフェの常連たちは、TVとTVを向かい合わせにすることでさらに先の未来を知ろうとするのだが…。
タイムトラベル・タイムリープ・タイムループなど、“時間”を扱う作品が人気を博す昨今。しかし、本作で扱われる時間の単位はたったの“2分”!すごいのかすごくないのかよく分からない数字だが、「自分だったらどうするか」という想像を巡らせる上では非常にイメージが膨らみやすく、親しみやすいキャラクターや、ほぼ全編ワンカットで描かれる臨場感溢れる映像によって、まるで自分もそこに居合わせているかのような感覚に陥ってしまう。
2分先の未来がもたらすトラブルによって危機に瀕しながらも、どこかゆるくて心地良い。一風変わったSFコメディを是非ご堪能あれ。本作が楽しめたという方は『リバー、流れないでよ』、『時をかけるな、恋人たち』も要チェック♪
(C) ヨーロッパ企画/トリウッド 2020
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。 |